No. 1262

孫の大けがをきっかけに
家族に向ける思いを深める
(石川県TN/60代女性/主婦)

幼い頃から野球が大好きな中3の孫。硬式野球クラブに所属し、練習に励んでいました。そうして迎えた、中学最後の西日本大会。部員80人の中からレギュラーの座をつかみ、それはそれは喜んでいました。 

ご守護の中で事が進んで

試合会場は他県でしたが、嫁と応援へ。グラウンドでは、シートノックで生き生きとボールをさばく孫の姿が見えました。でも、その数分後、状況は一変。孫が抱きかかえられながら、ベンチに下がっていったのです。別方向から仲間が投げたボールが、思いっ切り顔面に直撃したのでした。 

すぐに救急車で病院へ。鼻の骨と左目の下が陥没しているにもかかわらず、目や頭に異常がなかったのは、神のご守護以外にありません。応急処置をしてくださったのが偶然、私たちが住む石川に縁のある先生だったのも、ご守護の中でした。先生が手際よく段取りしてくださり、石川に戻って治療することになりました。 

孫の精神状態が心配でしたが、本人は、仲間から来た連絡に、「俺は大丈夫やから心配するな! 決勝まで頑張れや! 応援に行くから」とニコニコ答えています。電話を終えた後にぽつりとひと言…「誰も悪くないんや」。試合に出られないつらさや悔しさをみじんも見せず、真っ先に仲間を気遣う姿に、成長を感じて涙が出ました。 

家族全員の心が感謝に包まれて

孫は、顔の腫れが引いてから手術することになり、その間、家族全員で偉光会館に参拝に行きました。勉強会で学んだ「人間は 知識と経験と努力を絶大と頼って生きるため 実体を高める悟りに欠ける」(『友輪』339号20ページ)。この神示が私の心に響いたのです。 

まさに我が家の姿。みんな仲良く、会話もあるけれど、生き方を高める意識は薄かったです。祖母の立場で、今まで以上に温かい心で家族と関わろうと決めました。 

勉強会の後、中1の孫が「八分目の感覚で生きるのが大事やな!」とひと言。みんなで「おお~すごいな!」と思わず吹き出し、温かい空気が流れました。それから数日後、孫は6時間に及ぶ大手術を受け、先生が驚くほどの回復ぶり。2週間程度と言われた入院生活も、何と3日で退院できたのです。 

みんなの心が重なっていたから、本人もしっかり治療に臨めたものと思います。家族の誰もクラブの仲間を責めることはなく、むしろ感謝でいっぱいでした。「神の教えのおかげで、流れに乗れているね」「これが神に守られているってことだね」と…。孫も今はすっかり回復し、運動会で騎馬戦の大将を務めるなど、ますます前向きです。 

知識や経験、努力ではどうにもならないことも、家族と一緒なら乗り越えられる。神の教えで家族と心を重ねる大切さを、改めてつかませていただいた出来事でした。

「真理」に生きて 我が「家」を守る人であれ
 我が「身(人生)」の分 立場を悟りて 家族に触れよ
 自然と家族の「心」重なり合って 「運命」が光り輝く「家」と成る
 和のある家庭が 家族の「心(運命)」を守るのである
 「運命」が導く人生を 手にする人の住む家は 「真理」に生きている

「真理」に生きて
      我が「家」を守る人であれ
 我が「身(人生)」の
      分 立場を悟りて
            家族に触れよ
 自然と
  家族の「心」重なり合って
   「運命」が光り輝く「家」と成る
 和のある家庭が
   家族の「心(運命)」を
            守るのである
 「運命」が導く人生を
     手にする人の住む家は
        「真理」に生きている

『真実の光・神示 平成23年版』41ページ