夫と心が重ならないことに、ずっと寂しさを抱えていました。何げない会話がしたいのに、それができないのです。私が「つらいんじゃない?」と声を掛けると、「そんなことはない!」で会話終了。夫の心は、よろいをまとっているようでした。
寂しさを拭えないまま迎えた今年。私の心は、年初から大きく揺さぶられました。正月早々、夫が「この家は居心地が悪い!」と出ていってしまったのです。このことが、我が身を振り返るきっかけになっていきました。
言葉で責めていなくても…
これまで私は、良い妻でいようと気を使ってきたつもりです。それなのに、居心地が悪いのはなぜ? それは、会話が続かない夫を「心の中で責めてきたから」と気付いたのです。
家に戻ってきた夫への接し方が変わりました。「私はどういう心で夫と接している?」それを見詰めては、「かわいい妻になりたい」と祈願しながら、優しさを意識して触れ合う毎日。少しずつ、夫から思いやりのある言葉が返ってくるようになりました。私自身の「責める心」が、今まで夫の良さを見えなくしていたのでしょう。「夫にこそ寂しい思いをさせていた」と、心から申し訳なさが込み上げてきたのです。
妻として、母としての立場で
そのような中、県外で働く一人息子が退職し、夫が経営する会社に入ることになりました。10年ぶりの親子3人暮らし。いざ生活してみると、夫と息子の間には心の距離ができていました。しかも、「素直な良い子」と思っていましたが、息子は言葉がきつく、上から目線で言い放ちます。「これって、私が家族にしてきたことと同じ?」。過去の自分を見ている気持ちになり、また反省でした。
これでは夫と息子が、うまく重なって仕事ができるか心配です。神の教えで学んだように、妻として、母として「家族の心をつなぎたい」と思いました。相手の気持ちを受け止めて、寄り添っていけるように…。祈願を重ねていきました。
温かい我が家へと大変化
今、我が家はいい雰囲気になっています。夫に「体、心配だから、無理しないでね」と言うと、うれしそうな顔でニコッとします。「仕事でこんなことがあって…」と自分から話してくれるようにもなりました。家の居心地が良くなったのか、飲み会に行く回数が減り、「家で飲むのは良いよね、仕合せだよ」とまで言ってくれるのです。
夫と息子との関係も大変化。夫が息子を気遣って声を掛けるようになり、息子も同じように夫を思いやっていて、滑らかな関係になってきたのです。今までとはまるで違う、温かい雰囲気の我が家。自分の心が変わると、こんなにも空気が変わるのかと実感しています。
心で生きる人間は 「和のある家庭」手にするほどに 心身ともにゆったりできる
家族それぞれ あるべき姿(立場)悟りて 「思い」語るなら
自然と愛ある心が重なり合って
夫婦 親子それぞれに 「道」を守りて 和のある家庭手に入る
心で生きる人間は
「和のある家庭」手にするほどに
心身ともにゆったりできる
家族それぞれ
あるべき姿(立場)悟りて
「思い」語るなら
自然と愛ある心が重なり合って
夫婦 親子それぞれに
「道」を守りて
和のある家庭手に入る
『真実の光・神示 平成18年版』128ページ(中略あり)