私は、人と関わるのが怖かったです。きっかけは中学の体育祭。ムカデ競走で失敗したこと。クラスの子に責められて、そこから学校に行けなくなりました。「私が関わると相手が嫌な思いをするんじゃないか」と思うと、話し掛けられませんでした。
高校では頑張って友達をつくろうとしましたが、輪に入る勇気が持てずに独りぼっち。死にたいと思ってしまうほどつらくて、トイレで泣くのが当たり前、毎朝毎晩泣いて当たり前。救いは家族。毎日、私の気持ちを聞いてくれたことでした。
祈願をしながら勇気を出して…
両親と話し合って、高2から、通信制に転校しました。毎日行かなくても大丈夫なのですが、私は休まず通っています。「友達つくらなくていいや」じゃなくて、本当は友達と仲良くしたい。祈願しながら、勇気を出してみたのです。
そういう気持ちでいると、いつしかたくさん友達ができ、「もっと人と関わってみたい」という思いも湧いて、学童のバイトを始めました。ところが、ある先生は言い方が強い上に、細かく注意されるのです。言われる回数が増えるほど、「私って出来損ないだな」とつらくなっていきました。
バイトで出会えた新しい自分
いつもの私なら、「辞めたい」と親に言ったと思います。今回は違いました。子供に「一緒に遊ぼう」と言われると、「必要とされているんだな」と感じてうれしかったし、指摘されるというのはそれだけ私を見てくれている証拠。もっと役に立てるように、直そうと思ったのです。
1カ月ほどたった頃、先生に声を掛けられました。注意されるのかと思ってドキドキしましたが、「あなたは真面目だし、指摘したことが次の日にはできてる」「頼りにしているよ」などと言っていただいたのです。1年分褒められた気分で、うれし泣きしてしまいました。
「運命」を信じきる心に
私の自信のなさの根っこは、家族以外の人に褒められたことがないこと…。他の子と自分を比べて、痩せたら私もかわいくなれるかなと、一日一食にしてみましたが、やっぱり自信は持てません。「友輝会」で「みんなが神から人に役立つ力、運命を頂いている」と学んでも、「実際は目に見えないし」と半信半疑だったのです。
でも、今は「私もちゃんと運命を頂いている」という自信が持てています。人との関わりも、意外と苦手ではないと気付き、「新しい自分」を見つけられました。これからも神様の教えを学びながら、いろいろな自分を発見していきたいです。
母より
娘が泣いてばかりいた時、私も夫も、「この子には神から頂いた良さが絶対にある」と信じ、心をぶらさずにいられたのは大きかったです。いつもの娘なら心が折れているような場面も、今は前向きに受け止めていて、親から見てもすごいと思います。娘の明るさや一生懸命なところなど、良さがたくさん引き出されてきたと感じています。
運命は 神が万物に与えた「生きる」力
その力を引き出すすべは 実体を正し 社会に奉仕することでかなう
多くの出会いに支えられた人生に 真の自信がある
運命は 神が万物に与えた「生きる」力
その力を引き出すすべは
実体を正し
社会に奉仕することでかなう
多くの出会いに支えられた人生に
真の自信がある
『友輝27』50ページ