子供たちが家を出て、夫婦二人となった我が家。「寂しくなる」と思っていましたが、実際は楽しく、穏やかに過ごせているのは、ひとえに神の教えのおかげです。
何十年も不安定な生き方をしてきた私です。物心ついた頃から、人に思いを伝えるのは苦手。相手に合わせて態度を変えていました。結婚してからは、夫に気持ちが言えません。「言うと嫌われるかも」「見捨てられたらどうしよう」と不安で、育児や家事に悩んでも、陰で泣くだけ。そんな生き方が染み付いていたのです。
「話が苦手」なだけでなく…
この日々を変えるきっかけになったのは、専門学校に通う長男でした。ある時、連絡が取れず、学校からも「最近来ていない」と電話があり、急いで様子を見に行くと、暗い部屋の中にいた息子…。人間関係がうまく築けず、一人思い悩んでいたのです。
その姿は、恐ろしいほど私と重なりました。教務相談を受けると、「息子さんの話を聞いてあげてください」と何度も言われます。考えてみれば、不安が先走って「どうなってるの?」と問い詰めてばかりいたような…。私は、話すのが苦手…だけでなく、「話を最後まで聞く」のも苦手でした。
「子供のことは夫婦で関わる」とも学び、不安を夫に伝えました。すると、受け止めてくれて、「僕はこう思うよ」と。夫の話には納得できる部分も、そうではない部分もありましたが、「夫はそう思うんだな…、じゃあどうしようか?」と会話のラリーができたのです。そうして導き出した答えは、不思議とお互い納得でき、私の不安も消えていました。
夫と気持ちを重ねていくと
息子の元に、夫と二人で行きました。カーテンを開けて、掃除して、「良ければ話を聞くよ」。ぽつりぽつりと話す息子の言葉から、「頑張っているんだな」と伝わってきました。そんな思いも伝えるうちに、息子は少しずつ変わっていったのです。
笑顔が増え、学校に通えるようになり、できなかったバイトまで! 今年は就活も始まりましたが、うまくいかなくても全くへこたれません。前とは明らかに違います。息子をずっと見てくださっている先生も、「見違えるほど前向きになった」と褒めてくださり、本当にうれしかったです。
息子の心が安定している実感。そして、私の生き方も安定してきた実感があります。人と話をするのが楽しいし、先の不安もない…、そうなれたことが「奇跡」。「神に人生を引き上げていただいている」という自信と感謝が込み上げてきます。
家族とのつながりは 「教え」のある家庭には 自然と会話が増えて 深まって行く
相手の気持ちを受け止め 我が思いを重ねて言葉を返す
仕合せの基は和のある家庭
夫婦は仲良く心(運命)を重ね 親子は心(感情)の交流を欠かさぬこと
「和心」を家族で育てる家庭には 調和する心(運命)が引き出され
心明るく 体も強く
社会に奉仕して 世(環境)を「正道」へと導く人間が育つ
家族とのつながりは
「教え」のある家庭には
自然と会話が増えて 深まって行く
相手の気持ちを受け止め
我が思いを重ねて言葉を返す
仕合せの基は和のある家庭
夫婦は仲良く心(運命)を重ね
親子は心(感情)の交流を
欠かさぬこと
「和心」を家族で育てる家庭には
調和する心(運命)が引き出され
心明るく 体も強く
社会に奉仕して
世(環境)を「正道」へと導く
人間が育つ
『真実の光・神示 平成30年版』144ページ(中略あり)