No. 1220

過去が今に生きてくる実感
顔色をうかがってきた私が…
(山梨県KO/50代女性/会社員)

父は、とても優しい人でした。私が5歳の頃、「死にたい」と言う祖父母に付き添って心中し、助かったのは父だけ…。私や弟は、「あそこの家の子とは付き合うんじゃないよ」と近所中からささやかれ、学校ではいじめられ…。大人になっても、いつも人の顔色をうかがっていました。そんな私にとって、母と神の館に行くのは、大きな心の安らぎでした。 

つかめた! 神の教えの実践

夫は、そうした私の人生を全て受け止め、一緒に信者になってくれました。そして息子を授かったものの、仕合せはつかの間、けんかが絶えない毎日になったのです。 

一生懸命、神の教えを実践しているつもりが空回り…。「『けんかしてもその日のうちに解決しようね』って決めたのに、全然仲直りしてくれないじゃんけ!」などと、夫をガンガン責めました。ある時、母が私にひと言。「相手には相手の考えがあるんだよ。そこも理解してあげなきゃ」。

「そんなこと言ったって!」と反論しましたが、神の教えを学ぶ中で、少しずつ、母の言葉の意味が分かってきました。「こうしろし」と、上司のように夫に押し付ける会話。そこににじみ出ていた我の強さ。「こうしてくれるかな?」から始めると、夫の態度も明らかに変わってきました。まるで私をサポートするかのように、息子の世話をしてくれたり…。思いやりがひしひしと感じられて、けんかが激減したのです。 

過去が無駄にならない人生

子供が熱を出している中、隣で寝ている夫。いつもは思いっ切り腹を立ててしまうのに、「大丈夫?」と声を掛けていました。以前の私とは別人のような心! 「言い方に気を付けよう、傷つくだろうから」「言葉にするのが下手なだけで、思っていることは優しいな」などと、夫の心が見えるようになってきたのです。 

その頃には、家の中だけでなく、外に出ても「楽しい」と感じるようになっていました。「あなたと会うと元気になる」「あなたみたいな人柄になりたい」と言ってくださる方もいます。そんな明るい私に変われたのは、母や弟家族、私たち家族…、一人、また一人と教えを学ぶようになり、お互いに心を高め合ってきたおかげと思っています。 

今も生まれ育った地元に住んでいますが、近所の方が、「あなた、うちの子と結婚してほしかったわよ」と冗談交じりに言ってくださるほど、良好な関係に変わりました。人の顔色ばかりうかがってきた私が、自分から人と関わり、その楽しみを味わえているなんて大奇跡です。つらかった子供時代も、「1+1=2」どころか、「1+1=200」くらい大きなものを得た体験に思えてなりません。神の教えがあれば、どんな過去も「今」に生きてくることを、強く強く感じています。

「教え」を学び 「人生」の支えに「生きる」心(決意)はいかに
 夫 妻 それぞれの「任」を知って 相手の人生を支える決意はいかに
 この決意を深め 身に修めるために 「教え」を今こそ学ぶ時(時代)
 学びを深めゆくほど 過去の自分の姿が見えてきて
    今日までの「人生」全てが 気付き 「悟り」と返る

「教え」を学び
  「人生」の支えに「生きる」
         心(決意)はいかに
 夫 妻 それぞれの「任」を知って
   相手の人生を支える決意はいかに
 この決意を深め 身に修めるために
   「教え」を今こそ学ぶ時(時代)
 学びを深めゆくほど
  過去の自分の姿が見えてきて
    今日までの「人生」全てが
       気付き 「悟り」と返る

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』77ページ