No. 1172

聞くゆとりと伝える努力
家族の会話で気付いたこと
(大分県HY/50代女性/主婦)

4人家族の我が家ですが、娘は仕事で海外在住。今は夫と私、息子の3人暮らしです。たわいないこともよく話す、仲良し家族と自負していました。 

しかし、息子とは、何時間でも楽しく話せる日もあれば、ぶつかるときも…。神が言われる「和のある家庭」には、何か足りないな。何だろうか。そんなことを考える毎日でした。 

不和を生み出すもとはどこに?

私は、思ったことは「言わずにはいられない」タイプ。外では気を使いますが、家ではストレートに言います。家庭で欠いていた、一拍置くゆとり。不和を生み出すもとが、ここにありました。 

それだけではなかったのです。家族で夕食を取っていたある日。息子の職場での話を聞きながら、私はおかずをパクリ。「これ、おいしいね!」と言うと、息子は急に不機嫌になり、「お母さんは、本当に人の話を聞かないよね」と言われたのです。 

息子とギクシャク。でも、「そのうち時間が解決してくれる」という甘え。これも確実に不和のもと。翌朝、思い切って「夕べはごめんね。お母さん、無意識に話を遮っていた」と謝ると、息子は「僕もそういうところがあるから」と。「お互い気を付けようね」と、笑顔でやりとりできました。 

伝わってきた家族の優しさ

「時間が解決してくれる」。そうではなくて、家族だからこそ、「お互いに着地の良いところまで話し合う」。そんな空気が我が家に生まれてきました。親であっても、一人の不完全な人間。会話しないと分かり合えないことを感じています。 

何も考えずにポンポン発言していた私が、今は良い意味で考えます。その先にあったうれしい変化。庭仕事をしていると、息子と夫に「この花、何て言うの?」と聞かれました。いつもは名前を答えて終わりですが、この時は、「2人は花にだけ興味があるんじゃない。私の好きな物に関心を向けてくれている!」と気付いたのです。今年の母の日には、3人で外食へ。せっせと料理を取り分けてくれる夫と息子に、心から感謝…。どこでも当たり前にありそうな日常に、とても大きな仕合せを感じたのです。 

家族の思いを感じ取ろう、感じ取ろう、と努力していたら、かつて見えなかったものが次々見えてきます。「仕合せの基は和のある家庭」。我が家に本当の春がやって来ました。 

相手の心(気持ち) まずは受け止め 会話を楽しむ
 心重なり合うほど 楽しい出会いが広がってゆく
 出会い生かせし者は皆 心にゆとり 「愛」があるもの
 我を思う気持ちを 相手に重ねる 「心のゆとり」欠いてはいけない

相手の心(気持ち)
    まずは受け止め 会話を楽しむ
 心重なり合うほど
     楽しい出会いが広がってゆく
 出会い生かせし者は皆
    心にゆとり 「愛」があるもの
 我を思う気持ちを 相手に重ねる
      「心のゆとり」
          欠いてはいけない

『真実の光・神示 平成21年版』47ページ