No. 1171

完璧な人生に突然の病
「家族一丸」が生きる力を
(石川県TF/60代男性)

55歳で自衛隊を退職後、県庁で主幹の任を頂き、地震や災害の対応に当たる毎日。講演依頼も多数受け、やりがいにあふれていました。家庭も円満で、人生絶好調。ことし、突然、職場で意識を失って倒れるまでは…。 

検査したところ、胃にがんが見つかり、全摘。これで根治すると思っていたところ、腹膜、食道、十二指腸への転移が分かったのです。スキルス性胃がんのステージⅣ。絶望しました。活躍している姿のまま、いっそ楽に死んでしまいたい…。そんな思いがよぎりました。 

自分が養っているは錯覚?

家族には、「俺に付いてこい」のスタンスで、弱みを見せたことなどありません。その姿とは裏腹に、この時の私はボロボロ。心というものは、こんなにももろく、弱いことを思い知りました。 

長年、信者籍はあっても「神は信じない」と言い続けてきた私の心が、初めて神に向きました。夫婦で受けた教務相談。「今まで頑張ってこられましたね。これからは、一人で頑張らなくても大丈夫ですよ」。職員の言葉に、正直、肩の荷が下りた思いがしました。さらに、「一丸となって支え合う。これができれば、“生きる力”が出てきます」と教わり、安心したのです。 

本音の会話に深まる夫婦の絆

私だけが家族を引っ張ってきたわけではなく、「自分が支えたり、家族に支えてもらったり」。本当はそうやって歩んできたのだと、神の教えに触れて分かりました。

今の私は、支えてもらう側。初めて、妻に思いをさらけ出しました。産みの母親と生き別れた生い立ちを振り返り、不安もつらさも洗いざらい。心が軽くなっていく不思議を味わい、「神は信じない」だった心は、一気に変わっていきました。 

自宅で祈願していた時に味わった、ふっと力が抜けて、体まで温かくなる感覚。産みの母親のことも、「考えてみれば、生んでくれたことだけで感謝」と恨みが消えていったのです。心の底からの救いを、今味わっています。 

神と家族と共に乗り越えていく

息子が仕事に行っている。「そんなの当たり前」と気にも留めなかった私が、「すごいな、頑張ってるな」と思います。そして、「子供たちが心配してくれている」その心に気付き、感謝する自分がいます。 

がんの治療は続いていますが、副作用は軽く、何と仕事に復帰できました。無理のない範囲で、人前に立って話せるほど体力が回復したのも、不思議としか言いようがありません。“生きる力”が引き出される「家庭」の力。自分の力だけではどうにもならない現実も、神の教えと家族の支えとともに、乗り越えていきたいと思います。

妻より

夫と一緒に教えを学ぶようになったら、私自身がとても変わりました。心配性で取り越し苦労するタイプなのに、心が揺れず、受け止められるのです。夫は、以前よりさらに優しくなり、家族を気遣ってくれます。そんな夫を見て、子供たちは、「今までのお父さんも尊敬していたけど、ちょっと弱くなったお父さんもいいよね」と。家族みんなで心明るく過ごせる毎日に感謝です。 

「教え」を学び 「真理」を「心(人生)」の支えに日々歩むなら
    人は皆 心明るく 健康に生きられる
自ら「教え」に気付きを得て 心を正す努力をする
 自然と 言葉や態度に 明るく優しい薫りが漂う
 その時 「心」は「運命」に重なり 信頼し 支え合う気持ちが 家庭に芽吹く
人間は 「運命」の力で 重なり 補い合う環境に 心明るく 強く「生きる」人と成る

「教え」を学び
 「真理」を「心(人生)」の支えに
           日々歩むなら
   人は皆
     心明るく 健康に生きられる
自ら「教え」に気付きを得て
         心を正す努力をする
 自然と 言葉や態度に
       明るく優しい薫りが漂う
 その時
  「心」は「運命」に重なり
    信頼し 支え合う気持ちが
            家庭に芽吹く
人間は
 「運命」の力で
      重なり 補い合う環境に
  心明るく 強く「生きる」人と成る

『真実の光・神示 令和4年版』145ページ(中略あり)