No. 1169

冷たい心は環境まで冷やす
やることやって変化を実感
(長野県KK/70代女性/アルバイト)

私たち夫婦は、何で仲良く暮らせないんだろう…。夫をどうしても好きになれない私。お金にこだわりが強く、短気な夫。お酒が入ると、手を上げることもありました。私もいけないとは思いつつ、言葉で反論。子供の前でもけんかを繰り返していました。 

ある日、夫が急に感情を爆発させ、果物ナイフを手にしたのです。私は布団をかぶって必死に祈願。この家にはいられないと、妹の家に身を寄せ、警察に相談しました。 

ずーっと考えました。離婚した方がよいのか、家に戻ってもどうやっていけばよいのか…。家に残した高齢の母や息子を思い、帰ることにしたものの、夫とは無言の日々。食事などとても一緒に食べる気になれず、台所で立って済ませました。 

自分の視点が大きく変わると 

こんな状態じゃいけないと、神の教えを学ぶ中で、「教えを学んでも、私、やることやってないじゃない」とハッとしました夫のイライラには理由があるのに、「私には関係ない。夫の問題」と、冷たい心でいた自分。何で怒っているのか理解しようとする。それすらしていなかったのです。 

夫があの時、感情を爆発させた理由。警察に事情を聞かれた夫は、「妻が母親の介護でイライラしているし、自分もあれこれ忙しくて、抑えきれずに…」と話したそうです。私のせい? あなただって。そう心で責めつつ、思い出したことがありました。 

母のおむつ交換で私が悪戦苦闘していた時、夫が「ばあちゃん。母ちゃんが一生懸命やっているから、もうちょっと我慢してやって」と声を掛けてくれました。私が留守の時には、母のことを気に掛け、時々部屋をのぞいていたのでしょう。私が帰ると、様子を教えてくれていたのでした。 

昔、教務相談で言われた「ご主人に感謝がありますか」。我が家に婿入りして、家族のためにと、真面目に仕事を頑張ってくれる夫。口下手だけれど、心の芯には温かなものを持っている…と、その優しさに、初めて気付いた思いでした。 

心の変化はすぐに結果になって 

やがて、変化を感じ始めました。以前は、夫が大好きな山菜を黙って採ってきた時、「何で私が調理するのよ」と文句を言っていました。今は、夫が「たけのこ、切っておいたから、味付けしておいてくれ」と声を掛けてくれるのです。腕を振るって作ると、「うまい!」の言葉。晩酌の時に「どうぞ」と心を込めて出せば、「ありがとう」の返事。これまでには、あり得ないやりとりです。 

最近、不思議と母まで、穏やかなのです。ショートステイから帰ってきて、声を掛けると、ニコーッ。誰に対しても、笑顔を振りまきます。そして私まで、周りに「顔が明るくなった」と言われます。日常の小さな仕合せを、家族と共にかみしめる毎日に、喜びを感じています。

「教え」に生きるほど 人は家族との関わりを大切にする
 「任」と「立場」が見えてきて 「人たる人の心」を身に付けてゆく
 「教え」を家庭に生かす努力が 家族の心(運命)を磨き 引き出す
 「和のある家庭」に 家族の人生は 神の手の中守られてゆく

「教え」に生きるほど
   人は家族との関わりを大切にする
 「任」と「立場」が見えてきて
  「人たる人の心」を身に付けてゆく
 「教え」を家庭に生かす努力が
     家族の心(運命)を磨き
              引き出す
 「和のある家庭」に
     家族の人生は
       神の手の中守られてゆく

『真実の光・神示 令和2年版』123ページ