No. 1159

家族との「やりにくさ」
心の苦しみから解放されて
(静岡県NW/50代女性/主婦)

大学生になる息子と娘。2人とも同じように育ててきたはずなのに、なぜか娘とは気が合いません。旅行に必要だろうと思って買った物を、「そんなの持っていく子いない」「要らない」などと言います。こんなに思っているのに、何で分かってくれないの? 娘とは、やりにくさを感じていたのです。 

この苦しさは繰り返しだった

そうこうするうちに、今度は夫とやりにくさを感じるようになりました。息子の進学の時など、相談すると、だいたい私と反対の意見。そのうち、「もう面倒くさい。報告だけでいいよ」「相談って言う割に、答えは決まってるよね」と言われてしまいました。 

追い打ちを掛けるように、実母のひと言。「昔はあなたを受け入れられなかった」。私が娘に感じているやりにくさ。同じように、母も私に感じていたのです。 

「繰り返しだ」と痛感しました。親子で分かり合えない実体。家族を大切に思う気持ちがあっても、伝わらない実体が付いて回っている。「気付いたからには、これを何とかしないと」と思ったのです。 

「我が思い」を深掘りすると…

人の心が強過ぎて 我が思いで相手を守らんとする」(『真実の光・神示 平成30年版』91ページ)。私が住む静岡の地に表された神示が重なりました。 

我が思い」。言われてみれば、私は家族にやらなきゃ、やってあげなきゃという思いが強過ぎたのかもしれません。娘には何となく先生感覚だったし、夫には何となく同僚感覚。「温かく受け止める」とか、「寄り添う」という意識が欠けていました。 

夫に相談するのが大事だから、帰ってきたらすぐ言いたい! それも「我が思い」が先行していると気付きました。もともと夫は、静かに一人で考える時間が必要なタイプ。タイミングを考えて話し掛けると、一つ一つ丁寧に答えてくれ、「相談して良かった!」とうれしい変化が出てきました。 

自分の変化に気付ける喜び

そんな中で、今きれいに消えた「やりにくさ」。娘の方から、「お母さん!」と近づいてきて、相談してくれる喜びを感じています。夫と意見が違うこともありますが、「思いはそれぞれ」と受け止められるし、自分の気持ちも伝えてケンカになりません。これまでは、ただ肩を並べていただけの夫婦でしたが、「寄り添う」とはどういうことか、つかめてきた思いです。 

以前は、目玉焼きの卵を割る時でさえも、失敗するとイライラしていた私。今は、余裕が持てて、家族に優しく関われるようになったことがうれしいです。「分かろうとする心」で、家族を大切にしていきます。

人の心が強過ぎて 我が思いで相手を守らんとする
 我が運命の力を 相手の心(運命実体)に重ねるほどに
    相手の実体が引き上げられて
      「運命」の力が重なり 補い合う出会いが生まれる
 この心の動きに 努力が実り 情けも生きる

人の心が強過ぎて
    我が思いで相手を守らんとする
 我が運命の力を
  相手の心(運命実体)に
           重ねるほどに
   相手の実体が引き上げられて
    「運命」の力が重なり
      補い合う出会いが生まれる
 この心の動きに
      努力が実り 情けも生きる

『真実の光・神示 平成30年版』91ページ(中略あり)