No. 1158

実在する神だからなせる
御魂送りの価値

清明会館では、日々、終焉(しゅうえん)を迎えた故人をお迎えさせていただいています。そのご様子はさまざまでも、御魂送りを受けると、どなたのお顔も安らかに。私は長年、玉納奉寿(葬儀)に携わらせていただく中で、「こんなにきれいな○○さんを見たことがない」という言葉を、何度も耳にしてきました。 

確実に存在する魂の世界

御魂送りは、神の使い人が執り行ってくださいます。神魂につないでいただいた魂は、自分の人生の全てを受け止め、ご守護の中で、ゆったりと、次に生まれくる時を待つのです。目には見えない魂の世界。でも、確実に存在することを、私は肌で感じてきました。 

あるご遺族のお宅に、出向かせていただいた時のことです。故人が安置されている横で、玉納奉寿について、どのように故人を送りたいかなど伺っていました。しばらくして、ご家族から「お父さんの顔が笑顔に!」と驚きの声が。神の使い人が、御魂送りを執り行ってくださった直後のことでした。「神は確かに実在されている!」、そのことが、心に強く迫った出来事の一つです。 

生ある「今」の生き方が重要 

しかし、当然のことながら、生前好き勝手に生きて、「御魂送りをしていただくから大丈夫」というものではありません。救いのお力を最大限味わい、代を重ねるごとに栄える家を築くには、何よりも「今」の自分自身の生き方が重要です。 

自分が、大切な家族と心を通わせ、生きがいにあふれた日々を送ってこそ、終日を迎えた時に、御魂送りをもって、悔いのない人生を完成できます。家族が思いを受け継いでくれ、我が家に良き因を残していけるのです。御魂送りを受けた時の奇跡も、計り知れないほどのものとなります。それを日々実感しているからこそ、生ある「今」、教えに生きることがどれほど大切か、伝えずにはいられません。 

実在する神と出会われた皆さまに、これ以上ないほどの救いを味わっていただけるように、これからも全力を尽くしていきます。