誰とでもすぐに打ち解けられるのが、自分の良さ。「自分は人間関係で悩むことはない。神の教えってありがたいね!」と家族に話していた直後、厳しい上司と仕事をする機会が訪れました。
誰とでも関われるはずが…
最初はいつもどおりの自分で関われていましたが、「怖くて言いづらい」気持ちが生まれてきました。そして、数カ月前、お客さまへの重要なプレゼンでミスをしてしまい、ますます負のスパイラルに陥ってしまったのです。
ミスを挽回するために、お客さまに渡す資料作りに励む毎日。睡眠不足やプレッシャーとの闘い、何より上司に厳しく指摘されることを恐れる自分の心との闘い…。心身ともに追い詰められ、上司の姿が目に入るたび、おびえるようになっていました。
原因は、上司が厳しいから?
全く自分らしくないこの状況。原因はどこにある? 『理知の真理14』を開いて出会った神示です(6ページ/昭和63年10月29日)。
仕合せは 心の満足から生まれる
不仕合せは
不平 不満 泣き言
取り越し苦労の心から生まれる
「一つ一つ誠実にやるしかない」と分かっているのに、その上に覆いかぶさる別の心。「またミスしたら…」そして、「できないやつと思われたくない」。私は、上司が厳しいから萎縮しているのではなく、もともと自分の中にあった「取り越し苦労」や「保身」の心が出て、萎縮していたのです。
「前とは違う!」と感じた瞬間
疲れきった私の心を包み込んでくれた、両親の言葉。「1人で背負い過ぎるなよ」「丁寧に教えてくれて、良い上司だと思うよ」。苦しい本心を神にも祈願し、「まずは自分の仕事に集中」と、自然と心が固まっていきました。
ある日、上司に「君の話は分かりづらい」と注意を受けました。その時、私の中に生まれた感情は「怖い」ではなく、「そうだったんだ!」。萎縮とは真逆の受け入れられた感覚。そのうち指摘される回数は減り、厳しさの裏にあるお客さまを思う心や、どんな仕事も本気で取り組む姿勢に、尊敬の気持ちが込み上げてきました。
思いに応えたい意欲が湧いて
先日、その上司が退職され、業務の一部を私が引き継ぐことになりました。「安心して任せてもらいたい」そう思いました。自分から声を掛け、教わっていく中で、最後には「もう問題ないな!」と最高の褒め言葉を下さり、本当にうれしかったです。
いろんな負の心がそぎ落とされて、今、堂々と仕事ができている手応えがあります。失敗してドーンと落ち込んだ、数カ月前の苦しさが、もう自分の糧になっているのです。「人間関係で何も悩まない」ということではなく、何かあっても乗り越えられる! 大切なことがつかめました。
「教え」を学び 「真理」に生きる思いを強く持つ
この心が深まり 身に付くほどに 人の心は 明るく 強くなれる
人の言葉 態度に 心振り回されることなく 奉仕に生きる思いが持てる
自ら相手を受け入れ 関わる気持ちが 働く意識を生み出し 成果につながる
仕事は 奉仕の心に生きて 初めて実績と生(な)ると悟るべし
「教え」を学び
「真理」に生きる思いを強く持つ
この心が深まり 身に付くほどに
人の心は 明るく 強くなれる
人の言葉 態度に
心振り回されることなく
奉仕に生きる思いが持てる
自ら相手を受け入れ 関わる気持ちが
働く意識を生み出し
成果につながる
仕事は 奉仕の心に生きて
初めて実績と生(な)ると悟るべし
『真実の光・神示 令和4年版』163ページ(中略あり)