No. 1118

家でこそ出る「素の自分」
我が子の言葉を受け止めて
(兵庫県JO/70代女性/民宿経営)

末っ子が大学生の時、夫を亡くした私。3人の子供たちにどれほど救われてきたか知れません。しかし、かわいい存在と思うほど、期待し過ぎて嫌がられたこともあります。 

息子が結婚したい相手は…

ある日、一番下の次男が、「お母さん、いい話してあげようか」とニコニコ。「何、何?」「結婚しようと思う。相手は10歳年上の人」。えーっ!? 絶句しました。「そんなに年上で大丈夫? 苦労するのにな…」と心が苦しくなったのです。 

「ちょっと即答できないわ」と言って、その日は終わりました。その日以来、寝ても覚めても「何で10歳年上?」の思いが消えないのです。息子は「お母さんが反対するような人じゃないよ。自信がある」と言いますが、スッキリしません。苦しい気持ちを、神に訴え続けていました。 

子供が見ている姿こそ…

その昔、子供たちから「お母さんは細かいし、口うるさい」「人の話を途中で取って、自分の話をどんどんしてくる」と言われました。ショックでしたが、子供たちは、誰よりも親を近くで見ている存在。「我が子が見ている自分こそが、素の姿」と受け入れた、そこがターニングポイントだったように思います。 

「思ったことをパッと言わない」そこは、今回、意識できました。幾つになってもかわいい我が子。だからこそ、「今はまず、冷静に次男の話を聞かないと」と思いました。そうして実際、彼女とも会うことに。話してみれば、素直ですてきな方…。人柄に安心感を覚え、10歳差という形にこだわっていた自分が恥ずかしくなったのです。 

心配性の私が悩まなくなった!

やがて結婚した息子たちは、年の差など物ともせず、お互いを尊重しながら、助け合っています。2人で我が家に顔を見せに来てくれる日も多く、しかもいろいろ手伝ってくれ、2人に「ありがとう」を伝えずにはいられません。 

70歳過ぎの私は、神の教えでは「見守る年代」。それは、「黙って見ている」のではないことも、神の教えで知りました。助けを求められたときは、一生懸命応援するし、気付いたことは言い方に気を付けて伝えます。かつては、子供のために一生懸命やったことが嫌がられ、空回り。今は年々、子供たちとの仲が深まっているのです。飛び切り心配性の私が悩まなくなったことも、大きな喜び。ここまで変われたことをうれしく思っています。 

我が「心の姿」を知って 生き方を正すべし
 自然と求める思いも和らいで 今ある悩みは解決してゆく
 喜び多く 楽しい日々送る極意は一つ
    相手を受け入れ 相手の気持ちに沿って会話を進める
 互いの「運命」重なり合うとき 物 事全ての力(存在)が生きてくる

我が「心の姿」を知って
          生き方を正すべし
 自然と求める思いも和らいで
      今ある悩みは解決してゆく
 喜び多く 楽しい日々送る極意は一つ
    相手を受け入れ
      相手の気持ちに沿って
            会話を進める
 互いの「運命」重なり合うとき
    物 事全ての力(存在)が
             生きてくる

『真実の光・神示 平成26年版』158ページ