定期的に通っている病院で、たまたま知った、超音波での検診。気が向いて受診してみたところ、左側の腎臓に2.5cmの小さな突起物が見つかりました。初期の腎臓がんと判明したのです。
「これはよく見つけたな。あなた、運がいいですね」と驚く医師。一方で「難しい手術になるかもしれません」とも言われました。少し不安がよぎりましたが、「神の実在と力 信じる心(思い)深まるほどに 人の心は明るく 強くなる(※)」この神示を胸に、入院生活が始まりました。
『生命の歩み』で新たな発見が
あらためて振り返りました。家庭、健康、仕事…。夫婦仲も、子供との仲もいい。それなのに、体が健康でない。なぜ? 着目したのは心の健康でした。
入院中に読んだ『生命の歩み』に、こんな一節がありました。「人間は、無意識のうちに、物事を自分の物差しで見ています」(261ページ)。前に読んだ時は何も思わなかったのに、今回はなぜかハッとしたのです。
私の物差しは?と考えました。例えば…。蛇口はきちっと閉めるべき。人には挨拶するのが当たり前。しない人には「あれは何だ!」。「細かいことを批判する物差し」を持っていると気付いたのです。それを取っ払い、「相手が持つ物差し」に目を向ける生き方を。閉じていた心の目が、パッと開いた思いでした。神に深い感謝が込み上げ、ベッドの上で何度も涙した次第です。
相手の物差しに寄り添う努力
手術は成功し、その後は体中が管だらけ。ところが、数日のうちに次々と管が外れ、これまた驚く医師。「回復が早過ぎる。今までこんな人はいない」と言われました。2週間の予定だった入院は、その半分の1週間で終えることができたのです。
退院し、少しでも妻の負担を軽くしたくて「何かできることある?」と聞くと、「ご飯、炊いてもらえる?」と頼まれました。「家事は女房の仕事。自分はやらなくていい」と決め付けていた過去。75年持っていた物差しを取り払い、妻のやり方を真剣に聞きました。今では、妻に負けないくらい上手に炊けるし、みそ汁も作れます。
最近、妻と2人で出歩くことが増え、息子は「手術してから柔らかくなったネ」と褒めてくれました。その息子、以前は1人で食事を取ることが多かったのに、今は私たちと一緒に食べるようになっています。家族みんなから、「お父さん、これお願い」「これ、どうしようかな?」といろいろ頼ってもらえるのは、うれしいものです。
この体験から生まれた信念
「全ての出会い(体験)が 今を生きる『悟り』となるのである(※)」。神が言われるとおりだと、つくづく実感します。これからの人生の目標は、「学んで、祈願、愛の実践」。生き方を変え、人生を変えてくださる神の実在を、自分の生き方をもって伝えていく所存です。
※『真実の光・神示 平成21年版』117ページ
教えを我が「人生」に生かすほど
人の心(気持ち)は明るく輝き 和のある「家庭」が築かれてゆく
「真の健康」は 気持ちが流れ 出会いを楽しめる人が味わう「心の姿」
心身ともに調和し 我が「運命」が出会いを広げ 深めてゆく
教えを我が「人生」に生かすほど
人の心(気持ち)は明るく輝き
和のある「家庭」が築かれてゆく
「真の健康」は
気持ちが流れ
出会いを楽しめる人が味わう
「心の姿」
心身ともに調和し
我が「運命」が出会いを
広げ 深めてゆく
『真実の光・神示 平成23年版』28ページ