No. 256

学んで、つかんで、実行へ
仕合せ招く「家族の会話」
(佐賀県SF/70代男性/無職)

私は、息子に建設会社の社長の座を譲るまで、家庭を顧みず、仕事一筋でした。

突然の病に不安でいっぱいに

ある時、高熱が続き入院。検査の結果、「蜂巣肺といって、余命は5年ほど。突然亡くなる人が多い難病です」と告げられたのです。「健康には自信があったのに…」と、不安に苦しむ日々に陥りました。

妻と娘の3人で神の館に行き、神の御前で不安な思いを語り尽くし、教えを学びました。すると、心が穏やかになり、「医師に任せて、しっかり治療しよう」と、病を受け止められたのです。そのお礼とゆとりある心を神に願い、家路に就きました。

家族と一緒に学び始めて

私はずっと「自分に学びは必要ない」と、家族の誘いを断ってきましたが、これを機に、家族の支えに深い感謝が湧きました。

「家族の愛に報いなくては…」と勉強会に出席。『友輪』や教会図書も学び重ねるうちに、教えが少しずつ理解できるようになったのです。同時に、自分がいかに自己中心だったか気付き、心から反省しました。

思わぬ喜びのプレゼント

そんな時、定期検査で医師から「信じられない。治ってきていますよ!」とその言葉が。これには家族そろって大喜びでした。

思えば、妻や子はもちろん、孫やひ孫に至るまで、優しく気遣ってくれました。それがどれほど支えになったことか…。心配かけたことをわびて、「支えてくれてありがとう」と、感謝あるのみでした。

ようやくできた妻への恩返し

その後、妻が耳の手術で入院。「今度は私が支える番」と、毎日見舞いました。

もともと口数の少ない夫婦でしたが、神の教えから会話の大切さを学び、妻の心が楽になるように、何げない話をしてみたのです。すると、「あんなこともあったね」「こんなことも乗り越えてきたね」と、夫婦の時間を存分に楽しめました。

退院後も妻がゆっくり過ごせるように、自分から関わっています。先日は二人で縁側に座って庭の花を眺めていると、鳥が二羽仲良く飛んでいきました。妻が「私たちみたいね」と言い、お互い笑顔になりました。

こんなにゆったりした時間を過ごしたことは、今までありませんでした。これからも家族で教えを学び、できることを実践し、良い時間を過ごしたいと思っています。