No. 1087

内定はゴールではなかった
就活を乗り越えた心のコツ
(神奈川県YW/50代女性/自営業)

昔から成績優秀で、性格も優しい次男。何でも順調だったので、大学3年になって就活が始まっても、「この子なら受け入れてもらえるだろう」と安心していました。ところが、一向に内定がもらえず、親子ともども焦りが募る一方でした。

希望の職種でなくても、そこから息子の可能性を見いだせるかも。そのためにも、内定が欲しい。内定は家族にとっての大きな“ゴール”になり、結果、本人が全然興味のない会社から内定を頂きました。「運命の所かもしれない」と入社したものの、たった1週間で「もう無理、行きたくない」と退職してしまったのです。

“妻の任”に捉え違いが…

来る日も来る日も、神の教えを学ぶ日々。心に留まったのは、「家庭は、まず夫婦が心を重ねる」。夫婦仲は決して悪くありません。ただ、仕事が多忙な夫には、負担を掛けず安心させたい…。就活も、私と次男の二人三脚です。私がまず息子と話し、それを夫に伝える繰り返し。いつしか、息子が最優先になり、肝心の「夫婦」に心が向けきれていなかったのです。

良さを引き出す環境づくり

良くも悪くも、すぐに行動したい私です。ワーッと動きたくなる心を祈願で抑え、まず夫に話すようにしました。焦りからつい息子を責めそうになると、夫が「そんな言い方したら、追い詰めちゃうよ」などとブレーキをかけてくれます。はやる私の心が、だんだん落ち着いていきました。

長男は、社会人の先輩として弟を励まし、時に見守っていて、その心の大きさに教えられました。そんなこともあってか、次男は悲観的になるどころか、「家族みんなで応援してくれているのが、痛いほど分かる。だから、一日も早く就職を決めたい」と前向きです。「私たちの気持ちが伝わっている」と、何ともうれしかったです。

息子の事情を知った元アルバイト先が、急きょ準社員として採用してくださることになりました。息子は恩返しの気持ちで働き始め、店長からは、「仕事の姿勢が変わった」と褒められたそうです。確かに、親から見ても、表情がどんどん明るく、柔らかくなっていきました。

信じられないことの連続

2年がたった頃、息子は希望していた業界の就活を始めました。学生時代に第一希望だった会社は、コロナ禍で採用活動をしなかった所。それが今になって、募集していたのです! その会社を含め、数社受けたところ、「内定もらったよ」「ここも採用だって」。別の所からは、「『君を気に入ったから、他社が駄目ならうちに来て』って言われたよ」。うそみたいな話…。実際、息子に起こったことです。

第一希望の会社で働き始めた息子は、以前とは違い、自信を持って生き生き働いています。もし、我が家に「神の教え」がなければ、息子を責め立て、家の中はケンカでぐちゃぐちゃだったはず…。家族そろって前進できたこの2年。家族の誰が欠けても成就できなかった、みんなで乗り越えた就活です。

夫婦で「教え」を学び 夫婦二人の任と立場を守って 我が子に触れる
 親(両親)の思い(愛情)が我が子に届く 家庭の姿(環境)が ここにある
夫婦二人で「教え」を学ぶほど 親それぞれの任と立場に気付きが深まり
    親(両親)の思いが我が子の人生を支え
  「心の道」に重なる心を育んでゆく
 我が子の自立を正しく導く 親(両親)の心(姿)と申す

夫婦で「教え」を学び
  夫婦二人の任と立場を守って
           我が子に触れる
 親(両親)の思い(愛情)が
       我が子に届く
        家庭の姿(環境)が
             ここにある
夫婦二人で「教え」を学ぶほど
  親それぞれの任と立場に
          気付きが深まり
  親(両親)の思いが
        我が子の人生を支え
  「心の道」に重なる心を育んでゆく
 我が子の自立を正しく導く
     親(両親)の心(姿)と申す

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』43ページ(中略あり)