No. 232

妻の手術からつかんだものは
感謝の思いと支える心
(佐賀県SY/60代男性/無職)

妻が仕事帰りに倒れ、右頭部を打って救急搬送されました。脳に血がたまり、緊急手術に。1月にも倒れ、検査しても異常なしでしたが、それも起因していると言われ、病院に不信感を抱いてしまいました。

心を省みて妻への思いが

私は過去に頸椎の手術を受け、言葉がうまく出ない後遺症が残っています。妻にも後遺症が出るのではないかという不安に、いま一度、神の教えから心を見詰め直しました。

耳が遠い妻は、家では補聴器を外していることが多く、話が通じずにいら立って、つい感情をぶつけていました。あまり気にしていない妻の様子に、さらに感情的になることもしばしば…。

しかし、妻が入院して一人になると、妻に感謝が薄く、会話するにも思いやりがなかった…とあらためて反省。夫として妻を支えようと心に決め、その思いを神に語りました。すると、不信感を抱いていた前回の検査結果も、医師の診断を信頼しようという気持ちに変わってきたのです。

妻との懸け橋の手紙

手術を終え、医師から「頭部を開くと、一気に血が噴き出し、思った以上に難しい状況でしたが、無事に成功しました」と言っていただき、心から感謝しました。

術後、新型コロナウイルス感染予防のため、面会できないと言われ、また気持ちが揺れました。しかし、妻が頑張っているのだから、自分も何かできないか」と考え、手紙を書くことにしたのです。洗濯物を取りに行くとき、看護師さんにお願いして、渡してもらいました。

妻は意識障害が少し残り、手紙が分かるかどうか…と思いましたが、それでも書き続けました。内容は分からずとも、思いは通じたのでしょう、手紙が届くと「にこっ」と笑っていたそうです。

二人三脚で乗り越えて

妻は日々快方へ。看護師さんから「つえを突いて歩き始めましたよ」と言われた時は、本当にうれしく思いました。

そして先日、退院がかないました。これからの人生も、夫婦で心を重ねて歩めるように、神の教えを基に妻を支えていきます。