コロナのワクチン接種の影響か、高熱が続き、やっと落ち着いたと思ったら、今度は膝が痛み始めました。しかも、「もう足を切ってほしい!」と叫びたいほどの痛みです。変形性膝関節症との診断で、歩けなくなってしまいました。
勉強会でパッと目覚めた心
立て続けに起きる体の不調に、心は不安でいっぱいでした。そんな状態で勉強会に出た時、自分の普段の心が見えて、ドキンとしました。夫を苦しめ続けてきた私!
夫は、私が何か頼むと「後で」と言って、なかなかやってくれません。「もういい、私がやるけん、どいて!」と、イライライライラ。「一家の大黒柱なんだから、しっかりして。この家が栄えないのは、あなたのせい」とまで言ったこともありました。
実は…、夫は難聴です。その影響で、吐き気でつらそうな日もあります。それでも夫は、庭仕事を一生懸命してくれていました。夫の優しさに甘え過ぎて、もっとこうしてと求め過ぎて…、私の心は欲まみれだったと、パッと目覚めました。そういう不健康な心が、自分の体に返ってきたのだとつくづく感じたのです。
接し方をワンランクアップ
心が感謝色に染まった時、夫への接し方のランクも上がりました。「私の方が5歳も若いのに、痛い、痛いで、何もできんでごめんね」「お父さんの体がつらい気持ち、よーく分かるよ」と。そんなやりとりを重ねていたら、夫が頼んだことをしていなくても、「明日やってもらえばいいかな」と、ゆったり待つ心が生まれてきました。
ゆったりした心が、夫にも伝搬していくようです。以前から、夫は、近所のフィットネスクラブのボイラーの振動がうるさいと、何度も苦情を言っていました。先方ができる限りの対応をしてくださっても、満足しなかったのに、今、つき物でも落ちたかのように、文句を言わなくなりました。「吐き気がするから、薬を一つ飲んで寝ようかな」と、自分で対応しています。
感謝し合い、信頼し合って
家事も私が頼む前に進んでやってくれ、「優しい夫」が、「もっと優しい夫」になっています。いつの間にか、あれほど痛かった私の足も良くなり、歩けるようになりました。「お父さんがこれしてくれたけん、今度は私がこれしとくね」と言って、足を動かせることに感謝しかありません。
ある時、夫が、教会から頂いたリーフレットを熱心に読んでいました。ちょっとのぞいてみると、夫の字で「妻への感謝と信頼」と書いてあります。それを見て、泣きそうになりました。
2人で朝ドラを見ながら、全く同じシーンで涙したり、夫の寒いダジャレに笑ったり。2人で生きている…という感覚を味わっています。70歳を前にして、仕合せの階段を一つ上らせてもらいました。
一日一日 心神に預けて送るべし
過分の欲心芽吹かぬゆえに 生きる姿に無理がなくなる
不安 不満 不信の心 芽吹くことなく 健康も守られる
夫婦の会話絶やすことなく 心の動き互いに語らん
「魂」安らぐ家に災いはないと 悟ってくだされ
一日一日 心神に預けて送るべし
過分の欲心芽吹かぬゆえに
生きる姿に無理がなくなる
不安 不満 不信の心
芽吹くことなく
健康も守られる
夫婦の会話絶やすことなく
心の動き互いに語らん
「魂」安らぐ家に災いはないと
悟ってくだされ
『真実の光・神示 平成16年版』183ページ(中略あり)