(富山県HI/50代女性/会社員)
元気だった夫がたびたび転び、けがをするように。洗濯機に血の付いたシャツを見つけ、尋ねると、「歩きたい方向に足が出ない」「歩き出すと止まらない」と、変なことを言うのです。検査の結果、少しずつ進行していく難病と判明。5年ほど前のことです。以来、退職した夫の通院に付き添う生活が始まりました。
突然の出来事にギクシャク
実は、夫の母も兄も同じ病。つらい先行きが見えてしまい、さぞかし不安なはずと思ったのですが、何を聞いても「大丈夫。大丈夫」。夫は、とても前向きでした。一方の私は、「定年まで働くと思っていたのに」。娘も、「ずっと家にいるお父さんなんて、尊敬できない」。同居の父母に至っては、「私たちこそ、面倒見てもらわんといけないのに。何で! 若いのに!」。家族の方が、夫の変化を受け止められませんでした。
家の中がギクシャクし始めた時、「このままではいけない」と偉光会館へ。何が足りないのか気付かせてほしいと、勉強会に出席しては祈願。その繰り返しに、「夫だって、なりたかったわけじゃない」。ようやく現実を受け止められたのです。
夫の支えに気付いたら…
長い間、家族のために尽くしてくれた夫。休日出勤の朝、「寝とっていいぞお」と、笑顔で出掛けた姿を、今も覚えています。どんなときも明るく、気遣いのある夫に、どれだけ支えてもらったか知れません。感謝が膨らむほど、「今度は私の番。夫が喜ぶことをやってあげたい」と、心から思ったのです。
早速夫に、「どこか行きたい所ある?」と聞いてみると、「じゃあ、○○に…。悪いのお」と申し訳なさそう…。今まで「大丈夫」しか言わなかったのは、私が受け止められないでいたから…と分かったのです。それ以降は、何でも言ってくれるようになりましたが、あらためて、家族中が何でも話せる明るい家庭にしたいと思いました。そこで両親に、「夫の病気は、これはできるけど、こういうことはできないけ。大目に見てほしいのや」と、みんなで乗り越えていきたい思いを伝えたのです。
家族が心を重ね合って
両親は、夫婦で勉強会へ。そのたびに、「自分の考え、間違ごうとった!」と話し合っています。やがて、思いがきれいに流せたようで、夫に、「できることはするよ」と言ってくれました。遠慮していた夫も、「ここ、開けておいてほしいのや」と、お願い事をしています。いつしか娘も、「お父さんのいいところは、前向きさだよね」などと言うように。「あなたも、お父さんのいいところ、受け継いどるよ」と、楽しい会話が続く我が家に変わりました。
家族は運命共同体。私一人では、ここまで変われなかったと思います。神の教えは宝物。家族一人一人が学ぶことで、現実を受け止められ、どんどん気持ちが上がっていきました。声を掛け合い、理解を深め、笑顔が増えていったのです。最高の家族といられる私は、本当に仕合せ者です。
夫の病は進行しているものの、曲がらない足で、「ゴミ、集めようか?」「これ、やろうか」と、一生懸命です。力強い姿に、こちらが元気をもらっています。夫がいてくれる感謝を忘れず、一日一日を大切に過ごしていきます。
実体を正すために
信者は家族で「教え」を学び
家庭の中での立場と任
それぞれの
「あるべき姿」を知って
正しい関わりを深めることが必要
「教え」で
家族それぞれが触れ合うほどに
自然と家族の会話は
重なり 増えて
「真実の愛」が家族の心に芽吹く
「教え」が家族の心を一つに重ね
支え 補い合って「生きる」
心(愛情)を強くする
「真実の愛」に生きて 人間は
天命を全うできるのである
(令和2年1月14日〈中略あり〉)
※実体;親、先祖から受け継ぐ、気質、体質、性格。また、成長過程で身に付けていく、物の見方や感じ方のこと。実体には、良いものと悪いものとがあります。悪い実体を修正するほど、自分の良さが光り、喜び多い人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』127ページで確認しましょう。
