(福岡県MY/50代女性/保健師)
2年ほど前に発症した更年期障害。起きるのがやっとで、やる気が湧かず、それまでのように動けません。そんな自分を受け入れられず、不安にさいなまれ、「早く死にたい」とまで思い詰めていました。
つらい日々の中、偉光会館で薦められた『生命の歩み』。読んでみると、「今の苦しみは、自分の心遣いが積み重なった結果」「心が変われば、人生も変わるんだ」。一つ一つの内容が、ストンと胸に落ちたのです。「必要なことをつかみたい」と学び出した途端、自我の強さなど、自分の心のゆがみにも、次々と気付くことができました。
息子の言葉で育て方を見詰めて
「変わりたい」と努め始めたある日、離れて暮らす息子たちから、予想外のことを言われました。「お兄ちゃんは怖い」「弟は何を考えているか分からない」。ショックでした。でも、思い当たる節があったのです。昔から、私は夫に不満ばかり。子供の話をしても、返ってくる言葉は、「何とかなるよ」。思うように進まない会話にイライラし、「どうして何もしてくれないの?」とモヤモヤ。そのうち、夫の「話し合おう」のサインもシャットアウトするように。息子たちが中学、高校の頃は、夫が出張で忙しかったこともあり、全てを一人で抱え込んでいました。
特に、剣道の強豪校に進学した長男のことは、過保護と言われるくらい後押し。よその家と比べ、親の思いでレールを敷いて、「ああしろ、こうしろ」と口うるさく言う毎日。部活も、勉強もぎりぎりで頑張っている我が子に、「何でこれができないの!?」と追い打ちをかけ続けていたのです。長男には反発され、取っ組み合いのけんかをしたこともありました。その姿が、次男にとっては「怖い人」と映ったようです。私の思いの強さが、家族をバラバラにしていたことにやっと気付けたのです。
長男に、「ごめんね。つらい思いをさせたね」と、心から謝りました。「謝らなくていいけど…」と息子。「あれを乗り越えたから、どんなことも乗り越えられると思う」と。その言葉に救われました。
家族をつなげる努力を夫婦で…
あらためて見えたのは、人を思いやるより、自己愛ばかりが大きい自身の姿。教育熱心だったのも、我が子のためより、自分の安心のためだったと、今なら分かります。「何とか家族の絆を強く…。そのためにできることがあるはず」。思い切って夫に相談すると、「うん、うん」と聞いてくれました。「子供たちに仲良くしてほしいね」「そう思うよ」。しっかり向き合えば感じる、夫の子供たちへの思い。愛情表現が違うだけで、我が子を思う気持ちは同じだったのだと、心底ほっとしました。
以来、一つ一つ一緒に考えるようにしたのです。子供たちにも、「今度はいつ帰れるの? 弟が楽しみにしていたよ」「お兄ちゃん、あなたのことを気にしてたよ」「兄弟で仲良くしてほしいと、お父さんと話したよ」。みんなの心がつながるようにと思いながら、気持ちを伝えていきました。
夫や子供の笑顔に囲まれる喜び
先日、次男が体調を崩して休んでいると知らせが。すると、長男から、「様子を見てくる」と連絡が入ったのです。出張中の夫からも電話があり、家族の心が重なり始めたのを実感。胸がいっぱいになりました。後日、次男からは喜びの連絡が。早速、長男にも、「最高に助かったと言っていたよ」と伝え、喜びを分かち合いました。
漠然と学んでいた頃には見えなかった自分の欠け。家族と笑い合って過ごすうち、あれほどひどかった更年期の症状も消えていました。生き方のズレに気付かずにいたら、家族はバラバラ。私の健康もなかったはずです。この体験を忘れず、これからも健康な心で家族と生きていきます。
自ら「教え」に気付きを得て
心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に
明るく優しい薫りが漂う
その時 「心」は「運命」に重なり
信頼し 支え合う気持ちが
家庭に芽吹く
人間は 「運命」の力で
重なり 補い合う環境に
心明るく 強く「生きる」人と成る
真実「健康」を手にした人の心が
ここにある
(令和4年11月23日)

