No. 1914

離婚、一人親の苦労も
全てが人生の糧となって

(宮城県EK/70代女性/ブティック経営) 

夫婦で飲食店を営みながらの2人の子育ては、奮闘の日々。それなのに、夫が家に帰らなくなりました。何が嫌なの! どうして! 思いは重ならないまま、ついに離婚。私が子供を引き取り、新たな職にも就き、またもや奮闘の日々に。そうした中で、別れた夫と子供が会うのに抵抗がありました。一生懸命やっているのに、何で私ばかりこんな目に遭わなきゃいけないの! こんな思いが、ずっと心にあったのです。 

どんどん変わっていく心

やり場のない思いを祈願していたある日。ふと、若くして亡くなった父のことがよぎりました。私は父に会えないけれど、この子たちの父親は生きている…。離婚は夫婦の問題…。子供たちが父親に会えるようにしよう。不思議と心が動いて、相手を責め、恨む生き方を受け継がせたくないと、強く思いました。 

同じ頃、神示教会の勉強会で「神経質な性格も、良い方向へ使えばいいんです」と学び、ぐっと響きました。まさに私は、神経質で、曲がったことが許せないタイプ。でも、正しいことが、必ずしも仕合せにつながるとは限らないんだ。相手の気持ちも聞かずに正論を言って、傷つけたこともあったのかも…。神経がこまやかな面を、“人の気持ちを感じ取る”ために使おう。そう気付いてから、人生がガラッと好転していきました。 

少しして、小学生の息子が、友達とトラブルに。以前は何も聞かずに怒っていましたが、理由を聞いて、「一緒に謝ろう」と促すと、素直にうなずいてくれました。娘が人間関係の悩みを打ち明けた時も、正論をズバッと言うのではなく、思いを受け止めて、寄り添うことができたのです。 

温かく見守り、みんなと仲良く

親子の関係性が良くなる中、子供たちが結婚。亡き祖母から「身内は仲良くするものだよ」と教えられていた私は、子供たちに「あなたの好きな人は、お母さんだって好きよ」と伝えました。結婚相手にも、息子や娘が増えたつもりで接したら、何かと慕ってくれて、本当の親子のような関係になれたのです。 

長男の妻が病気になり、本人から「お母さん助けて」と連絡が来た時は、すぐに駆け付け、精いっぱい尽くして帰宅。しばらくして、「お母さんがいてくれて、本当に安心した」と手紙が届き、胸が熱くなりました。 

“家族と仲良く”の家風を

今は一人暮らしですが、お正月には家族全員が集合。別れた夫の身内とも交流ができているなんて、信じられません。本来の私なら、自分の考えを押し付けて、親子の縁を引き裂いていたかも…。私自身、子供と疎遠になり、孤独な晩年を送っていたと思います。そうならなかったのは、“人としての正しい生き方”を学んでいたからです。ある時、息子が言ってくれました。「一緒に住める部屋があるから、いつでも来てね。施設に預けるなんて考えないから」と。胸がいっぱいになりました。 

これまでを振り返った時、苦労と感じたことも、私が成長するために必要な経験で、全てが栄養となり、人生の糧になったと、心から思えます。家族との縁を大切に、仲良く…。この家風を大事に、子や孫に胸を張って見せられる自分に…。ますます生き方を磨いて、一日一日を笑顔で送っていきます。 

「教え」を家族で学び
  「真理」で関わる家庭を築く
             努力が必要
 これをかなえて 人間は皆
   「魂」安らぐ家庭に身を置き
         仕合せを手にできる
 互いの「運命」を
    重ね 補い 支え合う家庭に
  「実体」は修正され
    「運命」に守られた人生を
             歩み抜ける

令和8年4月23日

※実体;親、先祖から受け継ぐ、気質、体質、性格。また、成長過程で身に付けていく、物の見方や感じ方のこと。実体には、良いものと悪いものとがあります。悪い実体を修正するほど、自分の良さが光り、喜び多い人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』127ページで確認しましょう。