No. 1833

反発し合う夫婦の日々が
自分自身の心一つで一変!

(埼玉県YS/60代女性/主婦) 

結婚して33年。定年退職した夫とは、ここ1、2年口げんかが絶えず、一緒にいても不満を感じることが多くなりました。「片付いていない」「物の置き方がそろってない」と、いちいち指摘する夫の細かさに、うんざり。言われるたびにカチンときては、主張のぶつけ合い。「夫と穏やかに暮らしたいのに、何でこうなってしまうのだろう」。そう思っては、同じことの繰り返しでした。 

夫への向き合い方が見えて

夫婦で仕合せになりたくて教務相談へ。その中で、見詰め直すべきは、自分の姿。夫にどう向き合っていたか”だと分かったのです。振り返れば、家事で忙しいときはいつも、“邪魔しないでオーラ”を放出。用事を頼まれようものなら、「今、忙しいの!」と即刻、拒否。「そのくらい分かってよ」と言わんばかりの冷たい私でした。 

妻にこんな態度をされて、いい気分のはずがないと思っても、素直に向き合えない自我の強さ。この私の性格こそが、夫との関係をギクシャクさせていたことに、ようやく気付いたのです。「自分の思いを通したがる性格を修正したい…」。そう祈願するうち、「夫を責める前に、思いを受け止めてみよう」という気持ちが、不思議と強くなったのです。 

言葉の奥にある思いを感じたら

そんな中、体調不良が続いている私に、「病院に行った方がいいよ」と夫が声を掛けてきました。いつもなら、「大丈夫、平気」と突っぱねるところです。それが、さぞかし心配しているのだろうと感じて、「そうね」と素直に受け止められたのです。それからは、手が離せないときに呼ばれても、「もう少しで終わるから、待っててね」と寄り添えるように。私の心が穏やかだからか、夫も「後でいいよ」と気遣ってくれます。 

とは言っても、性格はそう簡単に変わりません。ある日、夕食の片付け方を指摘されて、カチン。きつく言い返した後で、もう手遅れでした。ただ、今までと違うのは、「さっきは、ごめんね」と謝れたこと。すると、夫が、「俺も言い過ぎた。二人きりなのだから、小さいことでけんかしちゃいけないな。運命共同体だもんな」と言ってくれたのです。私も全く同じ気持ちでうれしく、夫との関係が大きく前進できた喜びでいっぱいでした。 

一緒に過ごす時間を大切に

夫は、毎朝、私のためにお茶を入れてくれます。「きょうも一緒に、いい一日にしよう」という愛情を感じて、「ありがとう」「おいしい!」と心を込めて伝えると、夫もうれしそう。入れてくれて当たり前ではない、いてくれて当たり前ではない、夫婦でゆったり過ごせる仕合せ…。「二人で穏やかに暮らす」。そんな普通のことが、私たちにとっては奇跡のような毎日です。神の教えで、夫に向き合い続けられたから、今があります。 

かつて地域の集まりで見掛けた、仲むつまじく参加するご夫婦の姿…。その憧れは、今も変わりません。これが、次の目標です。 

夫と私は、運命共同体の間柄。一緒に人生を歩み進めるパートナーとして大切に思い、優しさであふれる日々を過ごせるように、神の教えで心を磨いていきます。 

「教え」に気付きを得て
  祈願で実体を修正するほど
        愛に生きる心が芽吹く
「教え」を人生の支えに「生きる」ほど
  感謝の思いが 広がり 深まり
   人・物との出会いを生かす
    愛深い人(存在)と成ってゆく

(令和4年10月15日)