No. 1770

苦手だった“人付き合い”
人と関わる楽しさを知って

(岩手県TS/60代女性/主婦) 

久しぶりに身内が集まることになり、LINEでグループをつくりました。ところがしばらくすると、一人が黙って退会してしまったのです。「どうして? 私、何かしちゃったかな」。心はどんどんマイナスの方向に…。悩むあまり、「○○さんは前からそういうところがあった」などと思う自分が情けなく、教会図書を開きました。 

『心の正道』で見えてきた自分

読み始めてすぐにドキッとしました。「人付き合いが苦手な実体があれば、物事を否定的に受け止めたり、相手を責めたりしてしまうかもしれません」(『心の正道』27ページ)とあったからです。これって私のこと! 以前、そう感じたこともあったのに、すっかり忘れてしまっていました。人付き合いが苦手で、何かと悪く考えてしまう“心の動き”を、今度こそ修正したい。真剣に祈願するようになったのです。 

少しして、別の身内が教えてくれました。「○○にあなたが気に病んでいたと伝えたら、慌ててたよ」。本人からも、「一時的な連絡手段と思ってしまって…。すみません」と連絡が。一人で悶々(もんもん)とせず、素直に尋ねてみればよかっただけのことでした。ここまでの心の動きを振り返ると、自分でも恥ずかしいほど。「品性は人と関わる中で磨かれていく」という神の教えが、あらためて心に刺さりました。 

“気付く”から立て直せる!

それから1カ月ほどたって、地元の定例会でのこと。顔見知り程度だった女性に話し掛けられ、「今度うちに来て!」と誘っていただきました。お礼を言いながらも、内心「どうしよう」と動揺していた私。ほぼ初対面の人と何を話せばいいの!? またもや、マイナスに向きそうな心…。でも今度は、「これが私の悪いクセ!」と気付けました。すぐに祈願。「せっかくの出会いを生かしたい」と、前向きな気持ちが膨らんできて、明るい心で過ごせたのです。 

不思議なことに、当日はほとんど緊張しませんでした。それどころか、想像以上に話が弾み、かつて子供の不登校に悩んだ…という共通点も分かったのです。「この話、普段は人にはしないんだけど…」という点まで同じ。私の息子は今、介護の仕事を生き生きと頑張っています。けれど、彼女はまだつらい気持ちを抱えていることが、表情から伝わってきます。心を守ってくださる神のご存在を話しながら、「きっとこれからよ」と気持ちを込めて励ましました。 

仕合せに向かって、確実に前進

振り返ると、幼い頃の私は口数が少なく、みんなと過ごす場面では、端にいることが多かったです。結婚後も、夫とは感情のぶつけ合い。そんな自分は、「人との関わりを避けていた」と気付けたのは、神の教えがあったからでした。少しずつ、夫や子供たち、孫、実母…、家族と心が通い始め、温かな家庭の喜びを知りました。そして今、もっと周りの方々と縁を深めて、子や孫に良い背中を見せたいと願っています。 

神示「真理」に
    「人生の真理」を学び
  「実体」を修正することから始める
 自然と気持ちは安定し
  人々との出会いを生かす心が芽吹く
 この時
  奉仕に生きる思いが引き出され
   「運命」に導かれた人生が
            始まっている
人間は
 多くの出会いを重ね 生かすことで
    人生を高めて行く存在(もの)

『真実の光・神示 令和5年版』156ページ(中略あり)

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