(大阪府YO/50代女性/パート)
パートをしていた職場が閉鎖し、次の仕事を探している時、知人から隙間時間にアルバイトをすることを勧められました。早速、派遣会社に登録すると、一日に何度も情報が届くように。常にメールをチェックしては、どの日に、何の仕事をしようかと考える状態に陥っていきました。
情報に振り回されていた私
私は、「寝るのがもったいない」が口癖の母に似た性格です。空いた時間を無駄にしたくない一心で、いつしか手帳は仕事の予定でびっしり。しかも、毎回初めての所で働くため、想像以上にきつかったり、気を遣ったり。頭痛にも悩まされるようになっていきました。夫にはこうなることが分かっていたのか、最初からこの働き方に反対でした。でも、「空き時間を有効活用できるなんておいしい」と思う私の耳に、夫の言葉は入ってこなかったのです。
気付いたら、「働けばお金が稼げる」と欲心でいっぱいになっていた私。いつしか、夫と出掛けても、スマホを開いては仕事探し。夫婦の会話もバイトのことばかり。私は、それで相談しているつもりになっていました。一方の夫は、表情には出さなくても嫌気が差しているような…、私も何となく言葉をのみ込む…。そんな状態だったのです。
ある日、夫から、「神の教えで、これだけ家庭が大事と学んでいるのに」と言われてしまいました。そのひと言で、「このままでは駄目だ。きちんと夫と向き合いたい」という心が込み上げたのです。だから、思い切って聞いてみました。「何でこの働き方に反対なの?」。すると、「体が心配だからだよ」との返事。ようやく目が覚めました。
もっと夫を頼る気持ちに
夫婦で話し合い、派遣会社のバイトを辞めて間もなく、パート先が決定。最近は、ゆとりを持って働けています。今回のことを通して、自分のせっかちな気質がよく分かりました。思えば、両親も同じでした。母はせかせか、父はゆったり。母が父の分まで働くような家でした。そんな母を大尊敬。一方、母が病気になった時、私は「父のせい」と思い、その感情を引きずっていました。それが先日、施設に入所している父の顔を見ているうちに、「お父さんも頑張ってきたんだな」という気持ちに。わがままを言うこともなく、穏やかで、「ありがとう」を欠かさない…。そうした姿に尊敬心が込み上げて、「お父さんの娘で良かった」と思ったのです。そして、母は、今の私のように父を頼りきれていなかったのかも…とも。「もっと夫を頼ろう」という決意が強くなりました。
夫婦の心が重なる仕合せ
だから、夕食のメニューも、夫に聞いてみようと思い立ちました。「ギョーザを作ろうと考えてるんだけど、少し大変なんだよね」と。ささいなことですが、「冷凍ギョーザでもいいよ」「それなら別のメニューに」となり、結局、出来合いの春巻きを買ってきて、二人で食べました。うれしそうに食事をする姿に、「夫を頼る」「思いを語り合う」ことで得られる仕合せを実感。何が食べたいか、いちいち聞いたら負担を掛けてしまう。出来合いは駄目。それらは全て、私の決め付けでした。せっかちゆえに、段取りばかりに心が向いて、夫の言葉を聞き流していたこともたくさんあったと思います。
「ゆっくりしたら」と言ってくれる夫の言葉に、どれほどの愛が詰まっているか知れません。家庭がいかに大切か…。つまずきながらも、そのたびに深まる気付きの数々。神の教えがあればこそ、年を追うごとに夫婦の絆が確かなものとなり、味わう喜びが増えています。これからも、夫に相談したり、頼ったり。夫婦で心を重ねて歩んでいきます。



運命・実体で
人生(こころ)つながる「家族」は
実体を高め合う関わりが
家族の人生を
仕合せな時代(もの)へと導く
家族で「教え」を学び
「真理」で関わる家庭に
実体の修正は易しい真実(こと)
夫婦の運命が重なることで
家庭に調和が生まれる
会話も増えて
「愛」と「信頼」と「期待」で
心重なり 支え合う家庭と成る
『真実の光・神示 令和6年版』119ページ(中略あり)


