No. 1755

つらい経験だって糧になる
挫折からはい上がれた私!

(山梨県MT/20代女性/社会人) 

何でも果敢に挑戦し、どんなにしんどくても決して逃げない。そうして、多くの目標を達成した中学時代。周りから「努力の天才だね」と言われ、自信たっぷりの私でした。 

努力が通用しない状況に

高校ではサッカー部に入り、レギュラーを目指して懸命に練習する日々。なのに、一向に結果が出ません。焦りと不安でいっぱいだった頃、足を痛めてドクターストップ。それからも、けがを繰り返す自分にイライラし、無理して練習を続けた結果、選手としてサッカーができなくなってしまったのです。いろんなことを犠牲にしてきたのに、何で! 私の取りえの「努力」ができないなんて…。つらさが一気にあふれてきて、全てに対して意欲が湧きません。 

心に響いた母の言葉

そんな私が副キャプテンに。カッコ悪いし、落ちこぼれの自分がいる意味なんてないよね? もう消えてしまいたいと、頭の中がぐちゃぐちゃ。だけど、誰にも言えず、自分でも認めたくない感情を母には話せたのです。どんな愚痴も否定しないで、真剣に聞いてくれて、「努力ではどうにもならないこともある」「どんな経験も、無駄にならずに生かせるよ」。一つ一つの言葉が心に響いたのです。 

できることを見いだして

「生きる力が湧くから」と母に勧められたのが『真実の光・神示』。どうしたら夢が持てて、どう生きるのが正道なのか、知りたいことが次々に見えました。「今の自分にできることは何かな」。読み進める中で「愛心、愛語」という言葉が目に留まり、早速始めたのが部活での声出しです。ミスにも、好プレーにも、明るく元気に笑顔で声を掛けたら、きつい練習でも笑みがこぼれるように。「めっちゃ元気が出る。つらくても頑張ろうと思える」と感謝されて、すごくうれしかったです。 

少しずつ自分を客観視できたら、見えてきたことがありました。周りの評価や視線を気にしてばかりいたこと。中学時代に活躍できたのは、周りの支えがあったから。それに気付いたら、「私も支えられる人になろう」と、驚くほど心が前に向いたのです。 

勇気を持って踏み出したら

フィールドの外にいると、一人一人の良さや修正点がよく分かりましたが、選手でもない私が言ったって、どう思われるだろう。葛藤しながらも勇気を出してみると、たくさんの「ありがとう」が返ってきたのです。体のケアの仕方をやって見せたり、けがをした仲間を励ましたり。どれも喜ばれて、つらい経験が無駄ではなく、糧となる…その素晴らしさを味わいました。 

迎えた引退式。後輩からもらった色紙に書かれたメッセージには、「憧れ、尊敬、大好き、笑顔、優しい、努力家…」などと、うれしい言葉の数々が。胸がじんとしました。「挫折」という経験がなかったら、私は努力だけに頼って、どんどん自分を追い込んでいたかもしれません。努力しない人を見下げ、レギュラーとかの形にこだわって、目に見えないものを大事にできなかったように思います。以前の自分とは、性格が180度変わった気分でした。だから、お金では買えない、すごく貴重な経験ができたことに感謝したいです。 

自分の力を信じて人生に夢を

私の取りえは「努力」だけじゃない。神が下さった運命の力は、すごく広がりがあって、役立ち方だって自由自在。「これから私はどんな生き方ができるかな」と、人生の夢は膨らむ一方です。自分の力を信じていけば、その時々にできることが必ず見つかる。社会人として生きる今、いろいろなことに挑戦して、人との縁を広げていけるのも、この気持ちがあるから。私の取りえをたくさん知って、もっと磨いていきたい…そんな思いを強くしています。 

我が「人生」
 内に秘めたる「力(運命)」を
    信じ 頼って日々歩む
           自覚を持つべし
 ――教えを学び
    「生きる」心に反映させる――
 この思いが身に付くほどに
   不安に迷う思いは消え去り
      「奉仕」に生きる人と成る
運命の力が 信者の人生を
 「夢」多い時(時代)へと導いてゆく

『真実の光・神示 平成27年版』45ページ(中略あり)