(福岡県KM/70代女性/主婦)
結婚と同時に夫の実家へ。いい嫁に見られたいあまり、私が頑張れば…、私が我慢すれば…。そうした年月を重ねる中で染み付いたのは、“本音を言えない心”でした。
生き方のズレに気付いたら…
義父母と夫を送り、3人の子供は独立。長男家族と同居した私ですが、心は変わらないままでした。神の教えを学ぶにつれ、「家族に我慢するのも、本音を言えないのも違う」と気付いた生き方のズレ。家族との関わり方を変えようと思いました。そうして、本音で向き合いたい…と祈願しながら過ごしていた昨年、心臓の病が見つかったのです。
不思議なのが、自覚症状がない中、念のために受けた検査から偶然発見されたこと。しかも、本来は心配性なのに、不安がないどころか、「教えてもらえてありがたい」という感謝しかありませんでした。
心の内を話して晴れ晴れ
大動脈解離の危険があるため、手術する病院を決めることに。そんな状況でも、かつての私なら、一人で決めていたかもしれません。それが、息子にすんなりと話せて、さらには心配を掛けるのが心苦しいという本音まで打ち明けられました。すると、「お母さんには長生きしてほしい。できることは何でもやるから、心配せんでいい」と息子。「そんなふうに思ってくれてありがとう」。心の内を話せたら、何とも気持ちが晴れ晴れ。息子の優しさにも胸がいっぱいでした。
すぐ病院に連絡したところ、即検査、最短で診察、偶然空いた日に手術…と、全てがとんとん拍子に進んだのも不思議。神のお守りとしか言いようがありませんでした。嫁と孫にも「無理しないでね」と言ってもらい、どれほど心強かったことか。私も自然と、「迷惑を掛けるけれど、よろしくね」と頼る心になれました。
素直に自分から関わって
大きな手術やリハビリに、ゆったりとした気持ちで臨めたのは、一人ではなかったからです。入院中、家族のグループLINEで様子を伝え合うことで、みんなとつながっている安心感が。息子夫婦や孫も見舞いに来てくれて、楽しい会話も。家族にも、命があることにも、感謝しながら過ごせたおかげで回復も早く、無事に退院。今では、日常生活も普通に送れるようになりました。
病気をきっかけに大きく変わったのは、家族との関わりです。自分が我慢すれば丸く収まる、自分が頑張れば大丈夫…という、“自分が”の心が薄れてきたこと。明るく爽やかに本音が言えるようになったこと。以前は、居間で孫たちがお菓子を食べているのを見て、「声を掛けてくれてもいいのに」と心がもやもや。最近は、「何食べよっと? ばーちゃんも食べたかー」と素直に言えます。孫も「一緒に食べよう」とニコニコ。心に詰まりのない会話ができると、こんなに心地よくて、楽しいんだと知りました。これも家族がいるから味わえることと感謝し、日々仕合せをかみしめています。
揺るぎないつながりを
神が言われる「家族と本音で関わる大切さ」。その努力をしたら、多くの支えを頂いて、大きな病気を乗り越えられ、生きる楽しさを実感できました。もっと本音で、もっと素直に触れて、家族との揺るぎないつながりをつくっていきます。



和心育つ家庭を求めて
「真理」に生きてごらん
自然と 家族の心は
寄り添い 重なり合って
支えて「生きる」心が育ってゆく
家族の触れ合いを通し
心の不安 迷いは治まるのである
神に思いを預け
日々「真理」に生きる心が
強くなるほど
心の動きは安定し
「生きる」希望が持てる
『真実の光・神示 平成25年版』89ページ(中略あり)


