No. 1738

妹との心の擦れ違いが
生き方を見直すきっかけに

(大分県SK/70代女性/農園勤務) 

父が立ち上げた、広大なかぼす農園を手伝い始めて約20年。数年前に父が他界し、いとこが社長を継ぎました。ところが、その頃から、一緒に農園を手伝っている妹の態度が変わり、不満を口にするようになったのです。仲の良い姉妹でしたが、正直、もう関わりたくないとさえ思いました。その心にストップをかけてくれたのは、偉光会館職員の「このままでいいんですか?」というひと言。後悔しない生き方を…と背中を押してもらい、「自分を変えたい!」と本気で思ったのです。 

自分を変える努力をしたら…

私は、短気で、人を責めやすいところがあります。妹に対しても、カチンときては、「その態度は何?」と責めたり、「こうすべき」と押し付けたり。短気が出ないように、祈願、祈願の毎日でした。本当は大切な妹…。否定なんてしたくない。そう思って接していると、私にはない長所が見えてきたのです。真面目で責任感が強く、どんな作業も一生懸命。収穫の時など、みんなの先頭を切って、泥だらけで作業してくれます。これまで何で気付かなかったんだろう。もし、妹がおらんかったら…と考えるほど、感謝が込み上げました。 

スタッフへの感謝が膨らんで 

思い返してみると、他のスタッフにも同じ態度を取っていた私。トイレ掃除は率先してすべき。あんなに枯れ葉がたまっているのに、何で気付かないの!? 言葉遣いが悪い。態度が…などと不満ばかり。でも、人に求める前に、気付いた自分が進んでやればいいのだと分かったのです。スタッフは、縁あって、うちの農園に来てくれた人たち。責める心を取り払い、相手の良さに目を向けよう。そうした心を意識するうち、不思議と一人一人がどんどん良さを発揮してくれるようになりました。 

電話受付の人を見れば、「この人たちのおかげで受注できる」。汗びっしょりで作業している人を見れば、「皆さんの頑張りがあるから、おいしいかぼすをお客さまにお届けできる」。だから、形ではない、心からの「ありがとう」を伝える場面が増えていきました。そして、感謝の心が膨らむほど、従業員の愚痴が減り、ぶつかることの多かった環境が見る見る穏やかな雰囲気に変わっていったのです。 

心の動き一つでピンチを好機に

そんな中で迎えた、昨年の収穫期。創業以来の不作が発覚。タイミングの悪いことに、お客さまに送るダイレクトメールが刷り上がった後でした。「もっと早く言ってよ」。責める思いがよぎった直後、「違う。気になったのに、確認しなかった私が悪いんだ」と思いました。その瞬間、「このピンチはチャンスだ」という気持ちに。以前の自分には考えられない、不思議な心の動きでした。おかげで、「果実は不作ですが、果汁ならあります」とお知らせすることが。従業員も一丸となってくれた結果、抱えていた在庫もお客さまにお届けすることができました。多くの方々に、「手軽に楽しめる」と喜ばれたのです。 

姉妹の関係にも大きな変化が

気が付いたら、妹も変わりました。「雨だけど大丈夫? 送っていくよ」と私を心配して、優しく声を掛けてくれたりします。しかも、「お姉ちゃんが変わったから」と言って、神示教会の信者に。神の教えを一緒に学び始めたのです。再び心が通い合う日が来るなんて夢のよう…。ますます姉妹で仲良く、母にも、亡き父にも安心してもらえるように心を磨いていきます。 

「教え」を学び
     「人生の真理」を深く知る
 自然と「人生(こころ)の姿」が
            見えてきて
   感謝の心で
     万人・万物を受け止められる
 互いの運命は重なり始め
      互いの実体も磨かれてゆく
 生きる日々に
  協力 共感できる出会いが生まれ
       「人生」が好転して行く
奉仕の心が 人間を育て
        社会を平和にしてゆく

『真実の光・神示 令和6年版』49ページ(中略あり)