No. 1732

家族の心の重なりに
回復力も、安心感も大きく

(大分県NT/70代男性/無職) 

これまで何度も何度も命を救っていただき今がある、私と家族の人生。昨秋には脳腫瘍が見つかり、2カ月半にわたる抗がん剤治療を受けました。医師が驚くほど薬が効いて回復。すると、根治のためにと、放射線治療を勧められたのです。「一日でも長く生きたい」と思いつつ、副作用で認知症の症状が出るかもしれない…という情報に、不安がよぎりました。実母の晩年は、私たちのことを忘れるほど認知症が進行していたからです。 

妻子の言葉に気持ちが軽く

迷いを抱えた中で受けた教務相談。見えたのは、「迷惑を掛けたらいけない」「負担にならないように」という自分の心の癖でした。何でも自分一人で考え、決めてきた、これまでの私。こんな時こそ、家族で思いを語り合いたい。そう思えたのです。 

妻子は、「おとんの変わる姿を見たくない。でも、おとんが治療を受けたいなら、それを応援する」「どっちを選んでも、家族がおるから」「みんなで支えるから」と言ってくれました。それぞれの言葉を聞くうちに、肩の力が抜けて、不思議なほど気持ちが軽くなっていきました。「迷惑を掛けたらいけない」は思い込み。もっと家族を頼っていいと分かったのです。皆の心が一つにまとまり、放射線治療は受けず、経過観察をしていくことに決まりました。 

相手を思う愛語を使えるように

私のもう一つの反省点は、妻に自分の考えを押し付けてきたことです。「こうした方がいい」「こう生きるべき」。そんな言葉を幾度も口にしてきました。それが、じっくり話を聞いて、妻の思いを受け止められる自分に変化。考えを伝えるにも、「こうした方が楽だと思うよ」と、指摘から、相手の気持ちに配慮した言い方へ変わりました。以前は絶対に言わなかった言葉も、思い切って伝えています。「愛しとるけん、まだまだ長く一緒にいたい。乗り越えたい」。妻が泣きながら、「私も愛しとる。お父さんと仲良く添い遂げたいよ」と返してくれて、私も涙があふれました。 

感謝と感動に満ちあふれた毎日

最近は、お互いを思いやる会話が増えてきたと感じます。夫婦で歩いていても、転びやすくなった私を気遣ってくれる妻。「ここ段差があるから、気を付けような」と必ず寄ってきてくれるのです。「ありがとう」と言いながら、一緒に過ごせる今に感謝が込み上げます。子供や孫たちも何かと気に掛けてくれて、とにかく家の中が明るいです。風呂に入っても、「ああ気持ちいい。ありがたい」。植木に水をやっても、「一生懸命に生きているなあ。俺も精いっぱい生きよう」。感謝と感動に満ちあふれ、「生きている」と実感。体調も落ち着き、昔からの友人に、若返ったと言われるほど元気です。 

病気は大変でしたが、それ以上に、家族のありがたさに気付けたことが大きな収穫。この家族となら、どんなことも乗り越えていける!と、安心感でいっぱいです。 

「教え」に気付きを得て
  「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と
  家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて
    病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し
     不安に迷う思いは起こらない
人・物との出会いを
   感謝心で受け止め
      互いの運命が調和してゆく
 そこに
  「生きる」自信と勇気が芽生え
   「運命」に重なる心が
       体(肉体)を健康にする

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ(中略あり)