No. 1731

夫とぶつかり放題の私が
心の重なる価値を実感

(北海道FY/70代女性/会社員) 

夫は10年ほど前、硬膜下血腫で倒れ、2度の手術の末に生き永らえることができました。しかし、いつになっても、たばこをやめません。私に隠れて吸うのです。そんなこと見逃せない。体のためにやめるべき。だから、仕事から帰ると、目を光らせる毎日でした。証拠を見つけては、「また吸ったでしょ!」「どうしてやめないの!?」と怒りをぶつける私。ばつが悪そうな夫…。そうした日々の中、ふと思いました。「神の教えで、夫婦仲良くと学んでいるのに、何と情けない…。こんな姿、子供たちに見せられない」。自分の感情に、ようやくストップをかけられたのです。 

感情的だった自分に気付いて

あらためて振り返ってみると、70歳を過ぎた今も好きな仕事を続けられているのは、夫のおかげ。家事だって積極的に手伝ってくれます。それなのに、部屋をちゃんと片付けてとか、洗濯物の干し方が違うとか、つい感情のまま言い放っていました。おおらかに受け止めてくれる夫だから、けんかにならなかったのです。夫の存在に、感謝が込み上げました。 

気持ちが切り替わったら… 

誰よりも掛け替えのない夫を、責めるより、自分にできることで支えたい。そう思い、夫が食べたい物、喜ぶ物を考えながら、健康第一の献立を検討。一食一食、真心を込めて料理するように。やがて、穏やかなやりとりが増えていきました。 

驚いたのは、「また、たばこ…」と怒りが湧いた時のこと。責めても、どうせ夫の心には届かない。イライラした感情にのまれないように…。心の内を一つ一つ神に祈願し、迎えた翌朝。いつもなら、夫の「おはよう」を知らんぷりしていた場面で、穏やかに「おはよう」と返せたのです。不思議なほどスカッと気持ちが切り替わっていました。しかも、挨拶一つで、何とも温かい気分になったのです。夫婦の心が通い合う喜びを味わいました。 

病気、事故・災難を避ける力

そうした中で起きた、カセットコンロの消し忘れ事件。夫と出掛けた先で思い出し、生きた心地がしないまま帰宅。自宅が見えた時は、ほっと安堵(あんど)しました。ボンベが空になって火が消えたらしく、鍋がちょっと焦げただけで済んだのです。少し黒くなったゆで卵を、お互いを見詰め合いながら、「おいしいね~」といただきました。 

夫婦仲良く、家族の心が重なった時に生み出される力の大きいこと…。もし、夫と心が重なっていなければ、結果は全く違うものになっていたでしょう。病気、事故・災難を避けられる生き方が確かにあると分かりました。 

思えば、私の両親は、いつも争っていました。知らないうちに受け継いでしまった悪い生き方…。今こそ修正したいと、本気で思っています。毎朝、出勤する私に、「行ってらっしゃい」と手を振ってくれる夫。その笑顔を見るたびに、仕合せな気持ちが込み上げて、胸がジーンとします。硬膜下血腫を乗り越え、せっかく頂いた命です。私たち夫婦にとって、第二の人生とも言える今の時を、絶対悔いのないものにしていきたい…。自分とは違う、夫のおおらかな性格に救われたことは、一度や二度ではありません。深い縁で結ばれた夫と二人、神の教えがあるから、感じ方、考え方を高め合える。悪いものを自分たちが断ち切って、子に、孫に豊かな生き方を受け継げるよう、夫婦で心を重ねていきます。

家庭は 
 「実体」を高め合う場(環境)と
             気付いて
     「教え」で関わる努力が必要
「教え」が
   家族の心を重ね 一つにする
 「教え」を家族で学び
     気付きを深めるほどに
  家族の心は重なり 奇跡に救われる
 病気 事故・災難もなく
    心休まる環境へと変わって行く

『真実の光・神示 令和4年版』164ページ