(石川県SK/70代女性/主婦)
少し前に受けた脳ドック。補助金が出るならと軽い気持ちで臨んだはずが、まさかの動脈瘤(りゅう)発見。くも膜下出血につながる恐れがあり、再検査となりました。「こんな思いをするなら、検査など受けなければよかった」と考えるくらい動揺も。それでも、家族が親身に話を聞いてくれたおかげで、心が落ち着いていきました。
義母との関係を見詰め直せて
どうして病気になったんだろう…。これを人生の糧にするには…。そう思い、あらためて自分を振り返りました。気付いたのは、14年前に亡くなった義母への思いです。約40年の同居生活。嫁だからと、あれもこれも我慢させられた。傷つけられた…。流したつもりだった感情が、心の奥底にたまっていたのです。許せない気持ちを何としても清めたい、と思いました。
そうして神の教えを学ぶ中、ふと、義母の心に目が向いていなかった自分に気付きました。私が出掛けると言えば、「気を付けて行ってきな」と快く送り出してくれたのに…。気付かないところで支えられ、許されてきたこともたくさんあったはず。そう思った途端、くすぶっていた気持ちが和らいでいきました。
相手の思いを感じられる自分へ
夫や子供たちのことは宝物と思って大事にしてきたけれど、家族の心にも、どれくらい目を向けていたか…。夫と意見が食い違えば腹を立て、話をしなくなることも。家族のために一生懸命尽くしても、反応が薄いと、「こんなにしてあげたのに…」と心の中で責めてしまう。言葉や行動の裏にある思いは…。何をしたら、うれしいのか…。相手の気持ちを確かめようとしない。それも、私の弱点でした。
気付いてからは、家族の気持ちを思いやったり、尋ねたり。感じ取ろうとするゆとりが持てるほど、不思議と相手も変化。お互いを思い合う気持ちが深まりました。「愛は愛を呼ぶ」と学んでいるとおり、柔らかな心で触れ合えることが増え、本音で関われていると実感できるのです。
家族の重なりに、生きる力が
家族がいる安心感や、心配してくれるありがたさが胸に迫り、思わず涙があふれたことも。病気への不安はあっても、家族の愛に包まれて、「絶対に乗り越えよう!」という強い気持ちになれました。
再検査の結果は、夫と二人で聞くつもりでしたが、息子も娘も仕事を休んでくれました。「ご家族に愛されていますね」と、受付の人もびっくり。動脈瘤の状態や、手術のリスクなど、医師も親身に説明してくれて…。経過観察していくことで、家族の心がまとまりました。最初はあれほど怖かったのに、不安なく、落ち着いて、結果を受け止められたのは、家族のおかげ。家族の心が重なると、これほどまでに生きる力が湧き上がるものなのか…と痛感しました。
動脈瘤が見つからないまま、くも膜下出血になる人も多いと、医師から聞きました。検査を受ける気になったのも、神に心を導いていただいているからに違いありません。病気を通して、家族の心の距離がますます近づいたことにも、感謝でいっぱいです。命を頂いているこの時を大切に…。子や孫に良い生き方をつないでいけるよう、一日一日、心を磨いてまいります。



神の「教え」を家族で学ぶ家は
互いに思い(感情)を共有し
互いに声掛け 支え合って
実体を修正してゆける
六つの花びら咲き誇る
我が家を家族一つになって
つくり上げる努力が必要
この思いを遂げたとき
家族の健康は大きく守られ
「心の道」に良き因を残している
『真実の光・神示 平成29年版』100ページ



※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『生命の歩み』84ページで確認しましょう。