(石川県TK/20代女性/大学生)
私の通っている大学に、少々きつい教授がいます。研究成果の発表会でも、「もうちょっと調べてこれんかったんかな」。それぞれの発表の合間に、ぼそぼそ言う声が聞こえてきます。「私も、他のみんなも、頑張っていたのに…。その言い方はないんじゃない?」と、すごくモヤモヤしました。
その後、迎えた学園祭。展示していた創作ゲームを、教授も見にきてくれました。きっと楽しんでくれる。そう思ったのに、「ランキングを付ければもっと面白いのに…」とぼそっ。やっぱりきつい言い方をするので、ゲームを作った人もしゅんとしています。「もう! また!?」と思ったものの、次の心が違いました。「でも、確かにいい考えだな」。教授の意見をすんなり受け止めていたのです。そこで、黒板にランキングを書くことを提案。来てくれた方々に、もっと喜んでもらうことができました。
「素直な心」を意識したら…
どうして気持ちが違ったのか…。「青年期は、素直、正直な心で生きること」。日頃、神の教えで学んでいることを意識したら、厳しいだけの嫌な言い方が、「改善点を教えてくれる言葉」に聞こえたのです。素直に受け入れられたから、それを生かす動きが取れたのだとうれしくなりました。
家族と話す心地よさを実感
ふと、「家族に対しては、どうだっただろう」と思いました。母からはよく、「自分のことを話してくれないから、考えていることが分からない」と言われていました。でも、私にとっては普段どおりの毎日で、特に話すことはない…。そんな感覚だったのです。ただ、「家族には何でも話すこと」と、神の教えにも出てきます。だから、バイト先の人との関係で悩んだ時、素直に話してみることに。「『大丈夫だよ』のひと言で済ませられちゃうかも」というドキドキもありました。でも実際は、「それは嫌だね」と共感し、「お母さんなら、こうするかな」と一緒に考えてもくれたのです。気持ちが一気に軽くなりました。
それからは、家族にいろいろ話すことが増えました。自分にとっては何でもない日常でも、話すと両親は安心します。就職のことなども、随分心配を掛けていたと分かって反省。同時に、「こんなに思ってくれているんだ」と、父母の愛に感謝が深まりました。親の話を聞くのも楽しくて、家族と話す心地よさを味わっています。
相手の気持ちを感じ取ろうと
一つ一つの出来事を通して、「素直」に生きる大切さが、前よりよく分かりました。最近は、「えっ!?」と思うことも、「何でそう言うのかな」と、相手の気持ちを感じ取ろうと心掛けています。そうすることで人との縁も深まるし、自分の成長にもつながるのを実感。これからも、素直に、そして正直に、たくさんの人たちと関わりながら、生き方を高めていきます。
母より
共働きのため、子供たちと過ごしてきた時間は多くありません。でも、偉光会館で「実りの集い」を学んだ帰りの車中では、学校や友達のこと、あるいは悩み事など、いろんな話ができました。
つい感情的に叱ってしまうこともありました。そんな時、「お母さんは、君のことを心配して言ってくれているんだよ」とフォローしてくれる夫の存在に、どれほど助けられたか知れません。
長女はとにかく優しくて、口答えもしない子です。でも、後から、「お母さんが正しいことを言っているのは、分かってたんだけどね…」と言われたことが…。「ああ、もっと気持ちを聞いて、寄り添ってあげればよかった」と深く反省しました。
家族みんなが、何でも気楽に話せる我が家に…。そのためにも、どんな話も親身に聞いて、受け止めたい。穏やかで優しい娘の良さがますます輝くように、温かく関わっていきます。



相手の話を聞き 我が思いを語る
自然と出会いが広がり
「人間」あるべき姿が見えてくる
心素直に相手を受け入れ
我が思いを正直に伝えて
「人生」歩んでいようか
実行重ねゆくほど
我が「人生」を支え
導く出会いが広がってゆく
『真実の光・神示 平成22年版』24ページ(中略あり)


