No. 1709

友人関係につまずいて
つかんだ、人と向き合う心

(福井県MK/10代女性/高校生) 

3人グループで過ごしてきた高校生活。順調だった毎日に、ある時、小さな影が差しました。あれ? 2人とも、私の話に興味がないのかな。そう言えば、私がいないときに楽しそうに話してた…。そうした不安が膨らんで、ついには「私といてもつまらないんじゃ…」と思うように。顔を合わせるのもつらくなり、さりげなく距離を置いたのです。ところが、楽になるどころか、気持ちはずっとぐるぐる…。苦しくて、家で過呼吸を起こしてしまいました。 

見えてきた、目指す姿!

「何で急に。どうしたの?」。優しい母の声掛けに、たまっていた思いがあふれました。心配掛けると考えて、なかなか言えなかったけれど、「家族とは何でも話す」ことが大切といつも学んでいたのです。真剣に耳を傾けてくれた両親は、「一緒に教務相談に行こうか」と言ってくれました。 

職員と話して残ったのは、人と向き合うときの“心の在り方”です。不安にのまれた私は、2人を避けてばかりいました。でも、本当はそうする前に、「何話してるの?」「私も一緒に話したい!」と、自分から関わることもできたはず。すごく勇気が要るけれど、そんな強くて明るい人になりたいと、心から思いました。両親も励ましてくれて、ドキドキを何度も祈願。そうして声を掛けると、2人の返事は「一緒に話そうよ~!」。驚くほど変わらない言葉に、勇気を出して良かったと思ったのです。 

自分から精いっぱい関わると

その後、部活で思いがけない出来事が。同じ弓道部の友人に、「北信越大会のマネジャーになってくれる?」と頼まれたのです。大会に付き添うマネジャーは、選手にとって重要な存在。私にできる? 湧いてきた不安を、今度はすぐに家族に話しました。喜んでくれた両親は、「選んでもらったからには、全力でサポートしなさい」と言ってくれたんです。「確かに! 悩むくらいなら、できることに目を向けよう」。気持ちがしゃんとするのが分かりました。 

それからは、朝練に立ち会ったり、「困ってることある?」と自分から声を掛けたり。できる精いっぱいで関わりました。友人は、「全然緊張しないわ」とリラックスした表情で本番に。「一緒にいて、一番安心できる」「あなたがマネジャーで良かった」。この時掛けてもらった言葉は、私の宝物。人と関わる喜びを、心の芯から味わわせてもらったのです。 

さらに気付いて、もっと成長を

2つの出来事を通して学んだのは、「どういう気持ちで関わるか」の大切さです。心を小さく閉ざさずに、自分から開いていけば、毎日に喜びがたくさん生まれました。落ち込みやすかったけれど、少しは成長できたかな。うれしいです。もっと心を磨いて、さらに成長していきたい。前向きな気持ちでいっぱいです。 

運命・実体に
   「心」導かれて生きる人間は
  「教え」に生きて
       「実体」を高めるほど
  喜び多く
    生きがいにあふれた人生を
             歩み抜ける
神が使者を通し
  社会に示す「真理(おしえ)」を
      人生の支えに 生きるべし
 自然と 心は安定し
      正しく関わる思いが芽吹く
 今日(いま)を「生きる」環境も
     優しく見えて 好転してゆく
 万人・万物との出会いに感謝し
    取る態度も柔らかくなって行く

『真実の光・神示 令和6年版』92ページ(中略あり)