(長野県HM/60代女性/主婦)
昔から、人と“率直に関わる”ことが苦手でした。頭でいろいろ考えては、「まあいいか」と引いてしまうのです。それでいて、後になって「言えばよかった…」と、一人で悔いる繰り返し。それは、結婚後も同じでした。めったにけんかはしないけれど、会話も多くない私と夫。「何でも話そう」と思うのに、どこかで相手の様子をうかがう心が消えません。「仲がいいですね!」。皆さんに言われるたびに、ぼんやり覚える違和感。それを根本から解消してくれたのが、夫婦で始めた教会図書の読み合わせでした。
図書の読み合わせをきっかけに
心に残った所に線を引く私を、夫は静かに待ってくれます。あらためて感じた「優しいな」。この頃から、見えてきました。不注意でけがをした私に代わり、さりげなく犬の散歩に行ったり、重たい灯油を運んでくれたり。階段を登ろうとすると、「ぶつけないようにね!」とまで。どれほど夫が「温かい関心」を向けてくれているか…。胸が熱くなったのです。じゃあ私は? 「分かってほしい」という思いばかりあって、「随分冷たかったな」と反省でした。
「思い」を感じて弾む会話
その日から、“夫の気持ち”を意識して、言葉を掛けていくように。朝、元気がないな…と感じたら、「きょうは何があるの?」。以前なら、気になりながらも、踏み込めなかった場面です。「仕事が大変で…」と話してくれれば、帰宅後には「どうだった?」。自然と会話が弾む中で、話しにくかった内容も、「気になって」「どう思う?」と率直に尋ねることが増えました。あれこれ考え過ぎずとも、「思い」を感じて話をすれば、夫は受け止めてくれました。一緒にいるだけで心が安らいで、夫婦は“特別な間柄”と実感したのです。
家庭から、さらに輪が広がって
今では、「仲がいいね」と言われたら、「おかげさまで!」と胸を張って返せる私がいます。それだけではありません。人との関わりも深まりました。気になることがあったなら、まずは「大丈夫?」「何か手伝えますか?」と自分から声を掛けてみる。自然と、それができるようになったのです。かなうなら、話を聞いて、一緒に考えたり、励まし合ったり。人と“思い”を共有できる毎日は、感動にあふれています。読み合わせから始まった、今の仕合せ。皆さんに語り、届けたい思いでいっぱいです。
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家族で「教え」を学び
「真理」で関わる家庭を
家族で築く努力を重ねる
家族の運命(こころ)は重なり
実体は愛心に染まってゆく
「教え」が 家族に関心を持たせ
会話の絶えない家庭をつくる
万人・万物に
温かい関心(こころ)で触れる
奉仕の心が育まれてゆく
『真実の光・神示 令和5年版』36ページ
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