No. 1682

見直した、親子の関わり方
心を感じるゆとりが持てて

(長野県MN/60代女性/パート) 

「そんなに責めないで」。ある日、東京で仕事に励む息子から言われました。子供が小学生の時に離婚して以来、2人で生きてきた私たち。掛け替えのない存在だから、仕合せになってほしいだけなのに、一体どう関わればいいのか…。全く分からなくなってしまい、教務相談に駆け込みました。 

足らなかった息子への心は…

親子が仲良く過ごすには、相手の良さを認め、信頼し、尊敬し合うこと。教務相談で確認し、ハッとしました。「心配だから」「息子のために」という気持ちばかりが先に立ち、40歳を過ぎた立派な大人に、あれこれ言い過ぎていた…。我が子の良さは分かっていても、信頼や尊敬までしていただろうか…。祈願しながら自分を振り返るたび、いろいろなことが見えてきました。 

ふと思い出したのが、息子が中学時代、いじめを見かねて声を掛け、「仲間外れだった子と仲良くなった」と話していたこと。また、地元で就職した際、職場の先輩から嫌がらせを受けていたと、後から知ったこと。当時、息子がどんな気持ちだったか。生活していくのに必死で、褒めることも、励ますこともせず、我が子の心の叫びに共感してやることすらできなかった…。心底申し訳なく思いました。そして、「子供に信頼してもらえる親にならなければ…」「優しい我が子をもっと信じたい」「息子を思う愛が伝わる言葉を使おう」と、本気で思ったのです。 

“押し付け”をやめたら…

「こうした方がいい」を封印して数カ月。時に、「もっとああすれば…」という気持ちが出ても、祈願していると、押し付けることなく踏みとどまれます。自分の思いどおりにさせようとするのではなく、相手の気持ちに合わせるゆとりが生まれました。

心は変えられる。仕合せになれる。神の教えで生きる価値を味わうほどに膨らむ、我が子にも学んでほしい気持ち。しかし、いくら勧めても、息子の反応は素っ気ないものでした。それが、相手の思いや事情に目が向くと、「忙しいだろうけど、一緒に行けたらいいな」と、私の誘い方が変わったのです。そうしたら、「都合をつけるね」とまさかの返事が。さらに、「休みが取れたから、一緒に行こう!」とメールが届いた時は、うれしくてたまりませんでした。 

2人で参拝した日、どうしても顔を見て届けたかった気持ちを伝えました。「中学生ながら、あんなに人のことを思いやれるなんて、本当に偉かったね。誇りに思うよ」「職場でつらかった時に寄り添ってあげられなくて、ごめん」。息子は、あらためて当時のことを話してくれ、確かに絆が深まったのを感じました。 

感謝や愛を伝えて、縁を深く

実は、高校時代の私は、母に反抗してばかりの、いわゆる“不良少女”でした。それでも仕合せになりたくて、母に隠れて祈願していたのです。やがて、神の実在を感じるようになったものの、教えの実践はなかなかできません。「もったいなかった。愛する息子には、私みたいな人生の回り道をしてほしくない」。今回、あらためて気付いた切なる思い…。おかげで、確実に前進できました。亡き母に安心してもらうためにも、息子にもっと感謝や愛を伝え、縁を深めていきます。親子そろって、必ず仕合せになります。 

――「心(運命実体)」で生きる
             人間は
 「和のある家庭」に生きるほど
     「運命」の力はいや増して
  「生きがい」あふれる「人生」を
           手にできる――
 「真理」を学び 
    教えを我が家に生かすなら  
  自然と家族の思いが重なり合って
  「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り 
    家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに
    家族の心(愛)が見えてきて 
  「生きがい」手にする
          人(人生)と成る

『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)