No. 1664

見えた!“生き方のズレ”
夫婦を第一に考えて

(青森県JA/80代男性/無職) 

私は、定年退職後もすこぶる元気で、町内会、少年団の活動…と、毎日大忙し。分刻みの行動も、楽しくて、やりがいに満ち、その姿を美徳にさえ感じていたのです。 

何でも頑張ってきた結果が

ところが、ある日、妻が足の指を骨折。代わって私が、掃除、洗濯、食事の準備や買い物をすることに。やってみると、想像以上の大変さ…衝撃でした。これを妻は何十年もやり続けてくれていたのか。心から感謝が込み上げました。

しばらくして、今度は自分が椎間板ヘルニアを発症。若いつもりで、「これくらい大丈夫」と荷物を運んだことが原因でした。痛み止めが効かず、のたうち回るほどの激痛で、夜も眠れません。人から頼まれたことを何でもやるのが奉仕の心と、頑張ってきた結果がこれとは…。そんな中で、これまでの自分の姿が浮かんできたのです。 

一番大切なものをおろそかに

あまりの多忙さに、妻が「そろそろ引き継いでは…」と心配してくれても、無理をし続け、自分の器を超えていたこと。家の中では短気丸出しで、妻の話をろくに聞かず、強い言葉で返す。外にばかり目が向いて、夫婦の時間を大事にしていなかった。仕合せの基は“家庭”。その中でも、まずは“夫婦”からと学んでいながら、一番大切な家庭をおろそかにしていたのです。自分が美徳としてきたことの大きなズレ。それが、はっきり見えました。 

こんな私を、妻は優しく介抱してくれる…。申し訳なさと情けなさがあふれて、心が奮起しました。“自分を根こそぎ変えよう”。ゆとりや温かさを持ちたいと本気で祈願するうち、芽生えたのは感謝の心でした。妻の骨折が足首だったら…、自分が半身不随になっていたら…。この程度で済んで良かったし、妻がいてくれて本当にありがたい。そんな心境になると、不思議と回復のスピードも速まって、リハビリの先生がビックリするほどでした。 

笑顔で暮らす日々を夫婦で

まだ不自由さがありますが、いろいろな役は次に引き継げるよう、できる範囲でほどほどに。今は、夫婦で過ごす時間を、のんびり楽しんでいます。妻の話にどれも共感できて、「それいいね」と和やかに会話が進みます。時にぶつかっても、一呼吸置いて祈願すると、自分も悪かったと思えて、翌朝には必ず「おはよう」。けんかして3日も口を利かなかった以前が、うそのようです。 

方向転換できたおかげで今が

元来、超短気で、内気な私の晩年は、きっと孤独で寂しいものだったに違いありません。それが、神との出会いをきっかけに、人生を大きく方向転換できたのです。教えを学んでは、至らない心を修正し、人と関わる努力を重ねた日々は間違ってなかった! この私が変われたのですから、「皆さんも変われます!」と自信を持って言いたいです。命尽きるまで、子孫に良いものを残せるように心を磨いて、楽しんで、最高の人生を歩みきります! 

「教え」に気付きを得て
  「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と
  家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて
    病気 事故・災難が消えてゆく
人・物との出会いを
    感謝心で受け止め
      互いの運命が調和してゆく

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ(中略あり)