No. 1638

短気とせっかちを剪定して
“心の歩幅”の合う夫婦に

(広島県HT/60代女性/主婦) 

周りの人にはゆとりのある心で触れられるのに、夫にはできない…。どうしても、短気でせっかちな“素”が出てしまうのです。子供がいない分、若い頃のまま仲良しな私たち。でも、意見が食い違うと、結論を急いで「こうでしょ!」とズバッ。一緒にウオーキングをしていても、「ごめん、ゆっくり帰ってきてね」と一人ですたすた。特に夫が定年を迎え、時短勤務で働くようになり、二人で過ごす時間が増えてから、「早く早く」とイライラしたり、求めたり。せっかちに拍車が掛かった気がします。 

ようやく見えた夫の優しさ

仕合せは、日々心が穏やかで、ゆったりしていること。ある日、神の教えを学んでいて、ハッとしました。私って、せっかちよね…。「買い物に付き合うよ」と言ってくれる夫の言葉を、「いい!」と即答で断ってしまう私。「出掛けた帰りに、買い物も済ませちゃおうと思って」といった理由は省略し、結論だけをズバッ。でも、夫はどんな気持ちで声を掛けてくれたのか…。“妻のために”と気に掛けてくれる優しさが、ようやく見えたのです。「何としても変わりたい」と思いました。 

それからは、イラッとしたり、ズバッと言いそうになったりするたびに祈願。「買い物に…」と声が掛かれば、感謝の思いで一緒にスーパーへ。エコバッグに詰めるのがゆっくりでも、「早くして」より、「慣れないことを、私のために一生懸命してくれて、ありがたい」。視界を遮っていた短気やせっかちが少し収まり、心にゆとりが芽生えてきました。私を思ってくれる夫の愛が見えるから、意見が異なったときも、「そうだね」「その考えもいいね」と、自然と受け止められます。自分の考えを言うにも、ちゃんと理由を伝えるようになったら、二人の間の空気が温かくなりました。最近、ウオーキングはしていませんが、“心の歩幅”は合わせられるようになってきた。確かな手応えを感じています。 

性格を生かせる自分に

思い返せば、父も短気でせっかちでした。それをしっかり受け継いだ私です。でも、だからこそテキパキ行動できて、義母の介護をしていた時は、「手際が良い」と訪問看護の人から褒められたほど。神の教えを学び、マイナスに伸びそうな芽を剪定(せんてい)していけば、一見悪い気質も、良さとして生かせるはず。一瞬一瞬の心の動きを見詰め、高めていけることが、どれほどありがたいか知れません。 

せっかく気付けた夫の愛に応えていくためにも、もっと心を磨きます。そして、これまで以上に仲良し夫婦になって、良い生き方を、家族、身内につないでいきます。

「教え」を学び
    「真理」で家族に触れる
            努力を重ねる
 自然と会話が増えて 深まり
    心(感情)も穏やかでいられる
 ますます「実体」は高められ
    「運命」に重なる人生が歩める

『真実の光・神示 令和2年版』65ページ