No. 1609

病を機に生き方を修正
夫婦の絆がもたらすものは

(長野県NN/50代女性/パート) 

今春、「膠原(こうげん)病」と診断されました。体がこわばったり、急に血圧が上がったり。10年ほど続いていた不調は、病気のせいだった…。心に込み上げたのは不安より、原因が分かった安心感。これからどうやって生き方を変えていくか。そこに心が向きました。 

「分」「立場」を越えていた私

私は、動いていないと気が済まない性格です。パートで働く傍ら、夫の農作業を手伝っていても、自分がちゃきちゃき動きたい分、「こうした方が…」「あそこをやってしまえば…」とつい口出し。終了の声が掛かっても、「あと少し」と言うことを聞かない。一人で収穫を続けて、けがをしたことまでありました。その時、夫に怒られた体験がトラウマになり、具合が悪くても言わずに無理をする。自分の「分」も、「立場」も、こぼれた生き方をしてきたのです。本当に大切なのは、自分の思いを通すことより、夫ともっと心を重ねること。神の教えを学び、気付きました。 

素直に夫を頼ったら…

悪化すれば、命にも関わるこの病。毎日夫と過ごせるのも当たり前ではありません。そう考えたら、「一緒にいられる時間を大切にしたい」「二人で長生きを…」という気持ちが湧いてきたのです。自然と「作業、一人で大丈夫?」「腰を痛めないように気を付けて」などと、夫を気遣うことが増えました。夫からも、「きょうはどうだ?」「手が動くね。良かった」と私を案ずる言葉が頻繁に出てきます。だから、自分の体を大切にするようになりました。 

具合が悪いときは、「だるくて、あんまり動けない」「料理は無理みたい」と素直に打ち明けます。夫は、「いいよ、いいよ」と言いながら、「何か買ってくるか」「食器洗いはするから」。気持ちよく支えてくれる優しさが、心に染み入ります。 

夫は、もともとあったかい人。私がけがをした時に怒ったのも、心配だからこそ。その愛すら分からなかったなんて…。反省、感謝、そしていとおしさ。夫への思いが、どんどんあふれてきました。 

面白いように心が重なって

最近は、夫が「帰るぞー」と言えば、「はーい」と即答。「途中の所は、また明日」と、夫の考えにすんなり乗れます。折れているのではありません。日頃から何でも伝え合っているからか、意見が違ったときも、「そうしようかー」「それもいいよねー」と心から思えるのです。それは、夫も同じです。先日、「体も大変だし、収穫量を減らしていかない? あなた、ことしすごく頑張ったじゃない?」と伝えると、「俺もそう思っていた」と夫。何を話しても、二人の心が面白いように重なっていく手応えを味わっています。 

一人で病院に行っても、終わる頃に、「どうだった?」と夫から連絡が。「大丈夫だったよ」「ああ、良かった」。別々の場所にいても、いつも一緒にいる感覚です。 

何があっても大丈夫!

我を張って、無理をして、思いどおりに行動しても、得られなかった心の満足。それをかみしめる毎日です。穏やかな気持ちで暮らせているおかげで、多少症状が出ることはあっても、数値は安定しています。 

病気になって、深まった夫婦の絆。今の私たちなら、どんな困難も乗り越えていけると、日に日に自信が深まっています。 

人との出会いを大切に
    感謝の思いを深めて
           触れていようか
 この「心」を身に修めるほど
   「運命」が導く心の動きが取れる
 分 立場をわきまえ 心穏やかに
    相手の心に重なる言葉が使える
 「心」が高まるほど
   家族の心は重なり 会話も増える
 真の「健康」味わう心(姿)が
             ここにある

『真実の光・神示 平成30年版』165ページ