(福島県YB/50代女性/主婦)
80歳を過ぎても、ぴんぴんしていた父。それが突然、みぞおち辺りが痛み出し、あっという間に寝たきりになってしまいました。
精密検査の結果は異常なし。なのに、痛みで食事も睡眠も取れず、父はどんどん落ち込む一方。「家族に迷惑を掛けたくない」「もう安らかに死なせてほしい」「お葬式はこれで…」と、家族が悲しむことばかり口にするようになってしまったのです。
みんなで気持ちを一つに
このままでは、みんながつらい。一体どうすれば? ふと心によぎったのが、家族の問題は、みんなで分かち合う! 今がその時だと思いました。
早速、母と夫に話すと、3人の気持ちが一つに。いつ治まるか分からない痛みに苦しむ父は、どんなに不安だろう。母がいらいらするのは、介護の大変さと先への心配があるから…。母のつらさを聞いたり、父に何ができるかを考えたり、みんなでたくさん話をしました。
夫は、出勤前に父の部屋をのぞいて、「行ってくるよ~」が習慣に。その声に、うれしそうに手を挙げて応える父。ほほ笑ましい2人の姿に、胸が熱くなりました。私は、何かにつけ母に、「一緒にやろう」と声掛け。それが安心するようで、母は穏やかになっていきました。
心が安らぎ、家の中が明るく
家族の話を聞こう、家族に聞いてほしい。みんなが同じ思いだったので、3人が集まる夕食の場は、話が尽きなくなりました。「こんなことがあってイラッとした」という話も、家族に聞いてもらうと心が安らいで、「大変だけど頑張ろう」と活力が湧いてくるのです。時には笑いも出て、家の中がぱあーっと明るくなりました。
すると、父にも変化が。徐々に痛みが和らいで、ゼリー状の栄養剤しか口にできなかったのが、ジュースを一口、次はプリンを…。大好物のうなぎを「おいしい」と食べた時は、本当にうれしかったです。
医師も驚く変化が…
痛みが始まってから、10カ月ほど過ぎたある日。父がニコッと笑って、「痛みがないんだ」と言うではありませんか。「全くないの!? ホントに!?」。医師も、「こんなに元気になって、同じ人? カルテ間違えてない?」との驚きよう。何度か見舞いに来た子供たちも「すご過ぎ!」と、父の回復ぶりに、ただただびっくりでした。今、父は歩行器を使って動き、家族と食事もできます。
会話の大切さを体感
神の教えを知らなかったら、介護の大変さにのまれてぶつかり合い、父は生きる気力をなくして、命もあったかどうか。教えのおかげで、“家族との温かい関わり”を生きる軸とできた私たち。思いを語り、分かち合う会話が、こんなにもすごい力になることを体感できたのです。
何があっても、“家族がいるから大丈夫”という強い自信と安心感が持てた、今回の出来事。“何でも分かち合う”をキーワードに、家族との時間を大切に、仕合せな毎日を過ごしていきます。
仕合せは 「和のある家庭」に成る
心明るく 我が思いを家族に語る
自然と「思い」が重なり合って
今ある悩み消えてゆく
会話を楽しみ
「心」触れ合って生きるところに
皆の人生
喜び多く 楽しいもの(時代)と
なるのである
『真実の光・神示 平成22年版』20ページ(中略あり)