(山形県RI/60代女性/主婦)
「私の方が正しい」。全く無意識だった自分の感覚。そこに気付いたのは、父が亡くなり、一人暮らしになった母の抱える寂しさが分かった時でした。
まずは自分が変わろうと決意
昔から大好きだった母。ところが、同居した途端、言動の一つ一つが気になりました。人を悪く思うのは間違っている。もっと自分から人に関わっていくべき…。厳しい目を向け、「そうじゃなくて」と上から目線の言葉がぽろり。そのたびに母は、落ち込んだり、怒ったり。そんな中で見えてきたのは、自分の性格でした。
同じ家系に生きる私と母は、もともと感じ方、考え方が似ています。私だって、人を評価してしまったことがあるし、決して満点じゃない。一番身近な夫とも、仲良くしているようでいて、どこまで心が通じていたか…と振り返りました。夫は口数が少なく、話し掛けても反応が薄いタイプ。だからつい、「何を考えているのか分からないと気を使う」と責め、「何でも言ってほしいのに」と求めてしまいがちだったのです。
「正しいのは私」とばかりのこの態度。偉そうだった姿が客観的に見えた時、母に注意し、夫を心の中で責めるより、「自分が変わらなくては…」という気持ちが強まりました。
夫の思いに耳を傾けると…
指摘や否定を封印し、穏やかに話を聞くことを意識。夫には、「これについて、どう思う?」「私はこう考えたんだけど、あなたの意見も聞かせて」などと声を掛けるように。せかさず、否定せず、じっくり耳を傾けていくと、思いを語ってくれることが増えていきました。夫も、私の話を聞き流したりしないで、きちんと向き合って聞いてくれ、ちょっとしたアドバイスに救われることも。お礼を伝えると、とてもうれしそうです。母も、いつの間にか、すっかり明るく、穏やかな表情に変わりました。
子供たちとの関わり方も改めて
さらに、子供たちとの関係も変わってきています。実は、以前は「お母さんの言うことは、正論ばかり」「押し付けられているみたい」と嫌がられたことが。確かに、「こうするのは当たり前でしょ」と、相手の思いを聞こうとしていませんでした。一方的だった言動を改め、「あなたはどう思うの?」「こうしたら、どうかしら」と投げ掛け、一緒に考えるように努めたら、子供たちとの関係が一変。少しずつ、でも着実に会話が増えてきました。
生き方を高める気持ちが強く
最近は食事中、無口な夫が自ら、「これ、うまいね」などと言ってくれます。「『ありがとう』って言ってもらえるとうれしいし、やっぱり妻は、僕にとって、なくてはならない存在」と、以前の夫からは想像もできないような言葉まで飛び出して、驚きしかありません。夫婦、家族で過ごす時間が何より楽しくて、仕合せ。自分の生き方を見直しただけで、家の中がこんなに変わるとは思ってもみませんでした。
子供たちも同じ家系に生きています。良いところも、悪いところも受け継がれると思ったら、少しでも生き方を高めたい。人生の終日を迎えるその日まで、人のために尽くす心を枯らさずに生きていきたい。その気持ちが一層強くなりました。
家族で「教え」を学び
「和のある家庭」の姿を知って
「真理」で互いに声掛け
関わる家庭を築く
努力(こころ)がほしい
この思いは 「開運」かなえる極意
家庭は 運命を磨き 実体を修正する
魂(こころ)の苗床
ゆえに 家族で教えに生きるほど
家族の運命実体(こころ)は磨かれる
その家庭(や)の「心の道」は
太く 強くつながり
「正道」をゆく人間(ひと)が育つ
『真実の光・神示 令和5年版』48ページ(中略あり)