No. 1604

病気で見直した家族関係
心が安らぐ家庭に奇跡が

(神奈川県AF/50代女性/会社員) 

1年ほど前、突然、がんの宣告を受けました。血縁に同じ病気の人はいないのに…。受け止め難い現実でした。その上、治療は、高熱や吐き気などを伴う壮絶なもの。起き上がることすらできません。そんな私を、家族が親身に支えてくれました。 

「病の原因」に気付いて

夫は仕事が忙しく、家のことは、全て私が一人で切り盛り。だから、「報告」はしても、「相談」はなし。何かあっても、夫婦で乗り越えた経験は皆無でした。それどころか、「何で私ばっかり」と思うことも。家族の言動にカチンときたり、気をもんだり。常に張り詰めていたのです。日々心に募るもやもやが、病の芽を育んだに違いない…。そう思い当たりました。 

その芽を摘み取るには、何を改めればいいのか。教務相談で確認したのは、「病気は家族みんなの問題」ということでした。 

居心地の良い雰囲気を意識

だからまず、家庭の雰囲気を変えようと意識。「家の中に緊張感は要らない」と、勉強会で聞いた内容がヒントになりました。 

夫が家事をしてくれたら、心から「ありがとう」。以前なら、「やってもらって当たり前」の感覚だったはず。「ここができていない」「もっとこうして」と指摘し、求めたかもしれません。それが、祈願していると、「私のために頑張ってくれている」という気持ちで受け止められて、不思議ときゅうきゅうとしないのです。 

つかめた! 心を重ねる感覚 

家族が変な気遣いをしなくて済むように、体の調子なども言葉にしていきました。「だるいから、きょうは寝かせて」「痛いけど、片付けくらいはできそう」。夫の作ってくれたみそ汁が塩辛くて食べられなかった際も、「ごめんね。体が受け付けなくて」と正直に。本来の自分だったら、何も言わずに寝込み、一人でつらさに耐え、食事もこっそり残していたでしょう。「心配を掛けたくない」「傷つけないように」と相手を思う気持ちは同じでも、行動がまるで変わりました。 

夫も、「家のことは気にしなくて大丈夫だから」などと気遣ってくれ、折に触れて思いまで語ってくれるように。息子も、優しい言葉を掛けてくれました。おかげで、体は大変でしたが、心はゆったり。治療に関する選択を次々と迫られる状況下でも、夫婦で話し合えるから迷わずに済みます。病気を機に、夫婦で心を一つにする感覚がつかめました。 

生まれ変わっても家族に…

そして、先日起こった大奇跡。何とがんが消え、医師から「寛解」と言われたのです。まだ治療は続きますが、家族と一緒ならきっと乗り越えられると、安心感でいっぱい。私のことを「すごく大事と思えたから、頑張れた」と語る夫の言葉にも、大感動でした。 

「生まれ変わっても、また家族でいたいね」。いつの間にか、そんなふうに語り合えるようになった我が家。家族や身内、周りのみんなの心を大切に、声も大に、この喜びを伝えていきます。 

「教え」に気付きを得て
  「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と
  家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて
    病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し
     不安に迷う思いは起こらない

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ