No. 1603

求め過ぎずに話をよく聞く
憧れられる夫婦へと前進

(広島県NN/40代女性/自営業) 

大工仕事を一人でこなす夫は、無口な人。それは分かっているものの、私の体調が悪いのに「大丈夫?」のひと言もないなんて…。頼めば家事をやってくれるけれど、自分から「やろうか」とは言いません。 

「もっとこうしてほしいのに」「その感じ方は間違ってる」。夫に対して、いちいち不平、不満を感じていたのです。ある時、マイナスのことばかり言うので、「そんな話は聞きたくない」と一喝。以来、夫はさらに口をつぐんでしまいました。 

神示が自分を見詰めるきっかけに

夫といるのもつらいし、こんな自分も嫌。そうした時に、心にズシンと響いた神示があります。「相手を導き 動かそうとするのでなく 相手に愛を伝え 信頼 互助の心(思い)導くこと」(『真実の光・神示 平成19年版』108ページ) 

“夫にこうあってほしい”と思っていた私に、まさにピッタリ! 夫の話を遮っては、「もっと感謝の心を持った方がいいんじゃない」などと、平気で言っていたのです。誰だって自分の思いを酌んでもらえず、相手からバーッと話されたら、うんざりするよね。自分が見えるほど、夫に申し訳ない気持ちでした。 

話をよく聞いてみたら…

自分の思いを伝えるよりも、相手の話をよく聞いて、心を受け止める。この大切さに気付いて、自分から話を切り出してみました。「仕事どうだったん?」「雨だったけど大丈夫だった?」。問い掛けにぽつりぽつりと返る言葉に、私がうなずいたり、「それで…」と聞くにつれ、夫の口数がだんだん増えていきました。 

“広く大きな心で受け止められる自分になろう”とも祈願。すると、夫がマイナスの話をしても、「どうしてそう思うんだろう」。寄り添う気持ちで最後まで聞いたら、相手を思いやっていたり、反省していたり。夫の考えや気持ちが理解できると、全部受け止められるので本当にびっくりです。 

見方が変わって良さが見えた

ある日、税理士が、夫の仕事ぶりに対して、「成果が出ているのは、相手を思って誠実に対応しているからですね」と評価してくれました。「私もそう思う!」と大共感でした。職人さんを大切にし、お客さんの依頼に真摯(しんし)に応えて、人に尽くす夫。「そういうところ尊敬しているよ」と言ったら、とても喜んでくれました。 

頼りがいがあって、いるだけで安心感があるのに、私が求め過ぎていただけ。夫への見方や心の向け方が変わったら、良さがたくさん見えました。しかも、夫にも変化が…。テレビを見ながら「一緒にこれを食べに行こう」と夫の方から誘ってくれ、進んで食器を片付けていることも。私にはこんなに優しい夫がいる…と心がぽかぽかして、感謝が湧いてきます。 

憧れられる夫婦を目指して

思えば母は、女手一つで、深い愛をかけて育ててくれました。そして、私は今、夫婦で仕合せに暮らし、子供たちも仕合せに…。親子三代、神に出会えた我が家は、確実にいい流れが深まっている…、そんな実感があります。この流れをもっともっといいものにしたいです。 

少し前に娘からもらった誕生日カードに、こう書いてありました。「ママの考え方や広い心、優しさが好き」。胸がいっぱいになりました。婿も、私のようになれるなら…と信者に。「夫婦っていいね」そう憧れられる姿を目指して、信頼し合い、支え合える関係を夫と二人で築いていきます。

相手の気持ち 抑えてはいけない
 心広く 大きくなって
        思いを受け止めるべし
 人は 受け入れられるほどに
          心開き 愛を返す

『真実の光・神示 平成18年版』27ページ