No. 1526

親子の会話が増えるほど
疲れきった心が元気に

(佐賀県RM/60代女性/会社員) 

いつも何かにイライラしている息子。どんな答えが返ってくるかと思うと、怖くて話し掛けることもままなりません。二人しかいない家の中、会話のない暮らし。これがいつまで続くのか…。このままではいけないと分かってはいても、変えられない。なぜなら、私には引け目があったのです。息子が多感な時期に離婚してしまった。金銭的に苦しくて、大学に行かせてやれなかった。だから仕方のないこと…と。 

息子を思って料理をしたら… 

転機となったのは、体調を崩し、仕事を辞めたことでした。家で療養中、教会図書を読みふけりました。学ぶほど見えてきた「自分の心」。私は、相手のささいな言動を気に病んでしまいがち。人に頼るのも苦手で、人を手助けするのは何でもないのに、自分が誰かの手を煩わせるのは絶対に嫌。「もしかして迷惑がられている?」「あの時こうしておけば…」。何でも悪い方へ悪い方へと思い詰め、心が疲弊するばかりだったのです。 

やっぱり、このままではいけない。せめて息子との関係を改善したい。そう思い、始めたのが料理でした。それまでも食事は作っていましたが、正直手抜き。それを改め、「息子に喜んでもらいたい」「愛が伝わるように」と、心を込めて調理したのです。精神世界は不思議なもの。たったそれだけで、帰宅したらすぐに自室に行っていた息子が、「きょうのご飯は…」とキッチンをのぞくように。自然と会話も増えていきました。 

家族の存在に、精神面が強く 

そんなある日、息子が「友達の結婚式があるけど、太ったからスーツが着られない」と言い出しました。「はけたとしても破れるね」との言葉に大爆笑。二人でおなかを抱えて笑うなんて何年ぶりか…。心が晴れ渡る感覚でした。そして、その日を境にいろいろな話ができるようになっていったのです。 

「無理しないでね」「飲み過ぎると体が心配」。母としての「思い」を伝えると、「分かったよ」「きょうはあまり飲んでこんよ」と温かい答えが返ってきます。「資格を取るために勉強するんだ」と、息子も仕事のことなど話してくれて、頑張っている様子に感動。私が車を購入した時は、アドバイスしてもらったり、部品の交換を頼んだり。ごく自然と頼ることもできました。そして、「家族と会話をする」繰り返しに、精神面が強くなったと実感。感じ方が変わり、気に病むことが激減しました。時に、「こう思っていたらどうしよう」と心によぎっても、「相手の本音は分からんし」と考え直せる自分がいるのです。 

「今が一番仕合せ」を更新中 

無事に再就職もでき、ことしで3年目。人が怖くて、いつも緊張していたのがうそのように、スーッとした気持ちでいられ、周りからは「あなたといると癒やされる」という言葉まで。60年変わらなかった自分の、驚くべき変化。人生が良い方へとらせん状に上っているのを感じます。「今が一番仕合せ」これを日々更新していけるように、心磨きをますます頑張ります。 

「教え」に気付きを得て
  「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と
  家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 家族一人一人の心は常に安定し
     不安に迷う思いは起こらない
人・物との出会いを
    感謝心で受け止め
      互いの運命が調和してゆく
 そこに
  「生きる」自信と勇気が芽生え
   「運命」に重なる心が
       体(肉体)を健康にする

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ(中略あり)