(大分県MM/40代女性/医師)
見えていなかった、夫のつらさ
「もう家を出ていく」。突然、夫が言いました。事の発端は2日前、職場のスタッフが起こしたトラブルについて、「あなたの対応が悪いから」と夫を責めたことでした。
私は、父が経営する病院で、医師として働いています。そして、数年前、院長に就任したのが夫です。夫は手先が器用で、勤勉で、外科医になるために生まれてきたような人。ただ、職人かたぎで、熟考してから言葉にするため、口数が少なく、人付き合いは苦手です。そのような人が院長となり、スタッフにも関わらなければならず、頑張っているつもりがワンマンに取られるなど、相当苦労していました。
私もアドバイスしたり、励ましたり、支えてきたつもりです。しかし、トラブルが起こり、夫が一番つらい時に責めてしまったのです。味方のはずの家族からの言葉が、どれほどショックだったことか…。2日間考え抜いた夫は、「患者さんや病院のために頑張ってきたのに、全然理解してもらえていなかった。もうやっていけない」となってしまったのです。私は、「何でもっと早く言ってくれなかったの?」と言いながら、そこまで必死だった夫の思いをようやく理解しました。
夫の気持ちに意識を向けたら…
別居には至らなかったものの、二人の間にできてしまった深い溝。何とかしたくて、片っ端から教会図書を読みました。そして、気付いたのです。夫に本音を言わせていなかったのは私だと。「夫の思い」への関心も薄かったと反省しました。
昔から、「鈍い」「人の感情に疎い」と言われてきた私。「せめて夫の気持ちが分かる自分になりたい」と心底思いました。だから、夫がしゃべるまで待つことを意識。それまでは、夫に問い掛けても、少し間が空くと、私や子供たちが話し始めてしまっていました。でも、「夫の思いは?」と、もうひと呼吸。待ってみたら、「パパはこう思う」とぽつぽつ。考えて考えて口にする言葉から伝わってくる、優しさや愛情。子供のことや職場のことなど、話すほど心が重なり、安心感に包まれて、「頼りになる」と実感しました。
そのうち、「きょう、こんなうれしいことがあった」「ちょっと大変だった」と、夫の方から自分の話をしてくれることが増えていったのです。一人暮らしをしている娘が帰省して、「パパ、よくしゃべるようになったね」と驚いていました。
全てが仕合せにつながって
いつしか、職場も前向きな雰囲気に変わりました。スタッフからも、「院長、変わったよね」と言われます。夫の頑張りが実を結んでいることが、本当にうれしいです。あの時の騒動は、今の仕合せを手にするための出来事だったと思えてなりません。夫は、100パーセント私の味方。私も、100パーセント夫の味方。年々愛が増し、支える心が深まっていくことに感謝でいっぱいです。
「教え」が家族の心をつなぎ
会話のある家庭へと導いてゆく
「教え」に生きる家庭には
夫婦の会話
心(思い)の交流がある
自然と家族の気持ちもゆったり流れ
互いに声を掛け合い
「運命」の力に導かれて
「生きる」人が
育まれてゆく
「教え」に生きて
人の「心(運命実体)」は磨かれ
輝いてゆくのである
『真実の光・神示 平成29年版』30ページ(中略あり)
※既に公開中の、この方のご主人からの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。