No. 1525

互いを尊重し、支え合って
二人で築いていく「家庭」(妻編)

(東京都SS/30代女性/主婦) 

婦人科に複数の異常が見つかり、医師から「自然妊娠は難しい」と告げられた日。涙が止まらない私に、夫は「子供はいなくても、君が笑っていてくれたら、僕は仕合せ」と言ってくれました。真っすぐな思いがうれしくて、あらためて私も、「妻として心を尽くそう」と誓ったのです。 

“心”の支えが見えて

「まずは、お互いの“心”が温まる家庭を築こう。二人でその努力をしよう」。夫婦でそう話し合いました。妊娠が分かったのは、そのすぐ後のこと。不思議と異常は全て消えていました。ところが、今度は猛烈な吐き気と嘔吐(おうと)で、眠ることもできません。妊娠悪阻(おそ)でした。 

苦しいけれど、これも何かに気付くチャンス! そうした気持ちを神に語り、心を見詰める日々。ハッとしたことがありました。神は家庭の在り方を、一本の「立ち木」に例えてくださいます。夫は「根」、妻は「幹」、子供は「枝」。優しくて繊細な夫は、私が「根」に持っていた“どっしり”としたイメージとは少し違います。 

でも、夫はまさに我が家の「根」でした。妊娠前、仕事のことで迷った時も、不妊の可能性を伝えた時も、妊娠悪阻になってからも…。悩む私の「思い」を受け止め、心が楽になるような言葉を掛けて、どっしりと支えてくれていたのです。こまやかで優しい夫と、何でもはっきり伝える私。互いの心を重ね、二人で育む「立ち木」が見えたようでした。 

一つ一つ、深まる夫婦の絆

私も「幹」として、より夫の「思い」を理解したい。そのためには、「何て言葉を掛けたらいいだろう」と考えるようになりました。そんな、ある日の深夜。夫の様子が何だか変です。聞くと、激務が続き、背中が痛んで眠れない…とのこと。以前なら、「ちゃんと祈願した?」と言っていたはず。でも、ふと思いました。私は自分の体調に気を取られ、夫をいたわる余裕がなかったな。そうしたやりとりをするうちに、夫は「話したら楽になった」とほっとした表情に。翌日病院へ行き、すぐに治ってしまいました。どちらが大変などと優劣をつけず、お互いを尊重し、支え合う。その大切さを、強く感じた出来事でした。 

神の手の中で授かった命を

2カ月以上に及んだ妊娠悪阻は、少しずつ快方へ。多くの支えを頂いて、体はつらくても、私の「心」はいつも以上に仕合せでした。この感謝を夫に伝えたくて、日記を付け始めました。 

今、おなかの赤ちゃんは元気に、順調に育ってくれています。指しゃぶりをしたり、手足をバタバタ動かしたり…。毎日感じる胎動も、「きょうも元気だよ」と伝えてくれているようで、とてもいとおしいです。宿ってくれた命を感じるほど、両親が、そして先祖がつなげてくれた「心の道」に感謝が深まります。夫と心の絆を深め、我が子にとっても居心地の良い、温かな家庭を築いていきます。

夫婦で「教え」を学び
  「心の道」に良き因を残す
            夫婦を目指す
 この思いが
  二人の心を強くつなぎ
    「真実の愛」をますます育てる
二人それぞれの 任と立場を
         忘れず 欠かさず
      愛情をかけ合う二人であれ
 この思いを
    二人で大切にすることで
  我が「家庭(や)」は
         二人で守ってゆける
 二人で築き 守る 二人の家庭に
    良き因が生まれ 残り
         子孫に受け継がれる

『真実の光・神示 令和5年版』81ページ(中略あり)

※既に公開中の、この方のご主人の体験談も、併せてご覧ください。