No. 1522

病の因をも断ち切る
「家族の重なり」が持つ力

(東京都TY/50代女性/主婦) 

86歳の父が立ち上がった瞬間、尻もちを突きました。「両足に力が入らない」。すぐに受診した救急外来で、「脳に異常がある場合は、体の片側だけに症状が出るから」と言われながらも、念のために受けたCT検査。結果は慢性硬膜下血腫。脳の右にも左にも、広範囲の出血があったのです…。 

家族で乗り越えた母の余命宣告

9年ほど前にもあった、我が家の一大事。母の余命宣告です。その時、「家族全員で支えよう」と、取り乱すことなく、あっという間に一致団結できたのは、家族で神の教えを学んでいたおかげ。「お母さんの気持ちが元気になるような、明るい会話を心掛けようね」と思いは一つでした。入れ替わり立ち替わり病室を訪れては、「みんなで助け合って頑張ってるよ」「お父さんのことも支えてるから、心配しないでね」と伝えていきました。 

その結果、ホスピスの話まで出ていた状況が一変。医師が目を丸くする中、見事にがんを克服できました。病をはねのけ、寄せ付けない。家族の心の重なりが生む、強い力。それを味わったからこそ、父の時も、家族の心が即座に重なったのです。 

悪い因が小さく、薄く…

父の元に専門医が駆け付け、手術が決定。すごいスピードで展開していく事態にも関わらず、当の本人は驚くほど穏やか。ガッツポーズで手術室に運ばれていきました。しかも、術後すぐに足に力が戻り、3日目には院内をスタスタ。わずか1週間で退院し、半年後には治療を卒業できたのです。 

脳疾患で亡くなる人が多い父の家系。祖母は、命は助かったものの、体が不自由でした。それなのに、父は命を救われ、後遺症もありません。体質は嫌でも受け継ぐものながら、確実に断ち切っていけると実感。あらためて感謝が湧き上がりました。何よりありがたかったのは、父の心が終始安心感に包まれていたこと。信者仲間に、「心を守られて、何の不安もなかった。不思議だった」とうれしそうに語っていました。 

家族の縁をもっと深めて

そして、私も、長年悩み続けた頭痛から救われた経験があります。ひどいときは、あまりの激痛に息もできず、救急車を呼ぶことさえあったほどの片頭痛。それでも、「起き上がれれば、一人で家事も育児も何でもできる」と思い上がっていました。仕事で超多忙な夫が声を掛けてくれても、頼る意識は薄かったのです。 

ところが、神の教えを学んで心に残るのは、やっぱり「夫婦、家族で心を重ねる大切さ」。おかげで、少しずつ少しずつ、夫を頼るようになったのです。「ちょっと心配なことが…」「これ、どう思う?」。子供たちに相談されたときも、「お父さんに聞いてみようね」。そのうち、夫の優しさを感じることが増え、「あなたがいてくれて仕合せ」。そんな気持ちを伝えられる自分に変わりました。夫は照れたり、素っ気なかったり。でも、夫婦の心が重なっている、確かな手応えを感じます。そうして気付いたら、激しい頭痛は消えていました。 

夫婦、家族が一つになれば、どんなことも乗り越えていける。何度も何度も味わわせていただいた分、もっと家族を大切に…。ますます縁を深めていきます。 

家庭は
 「実体」を高め合う場(環境)と
             気付いて
     「教え」で関わる努力が必要
「教え」が
   家族の心を重ね 一つにする
 「教え」を家族で学び
       気付きを深めるほどに
  家族の心は重なり 奇跡に救われる
 病気 事故・災難もなく
    心休まる環境へと変わって行く

『真実の光・神示 令和4年版』164ページ