(兵庫県IO/60代女性/主婦)
仕合せな結婚を願っていた20代の頃。縁あって夫と出会いました。「この人だ!」そう確信して一緒になったのに、せっかちな私とのんびりした夫では、何かと感覚が違います。ささいなことが気になって、「何で」「どうして」と責めるようになりました。子供たちが生まれてからは、夫の転職も重なって、経済的に苦しい時期が。「子供もいるのに、これじゃ困る!」と、ますます感情的になることが増えたのです。
心を奥底まで見詰めていくと…
私がいら立ちをぶつけても、夫はずっと黙っています。心に募る「頼りない」という思い…。その都度、乗り越えてはきましたが、必ずまた問題が起こるのです。「根本を見詰めなければ、本当には解決しない」と感じました。
そんなある時、神示で見つけた「精神世界」という言葉。「形」の解決ばかりを急いできたけれど、私の「心」はどう動いていただろう…。自分に目が向き始めた瞬間でした。心を奥の奥まで見詰めていくと、そこにあったのは、「夫が変わってくれなきゃ、私だって変われない」という思い。私は、相手に求めるばかりだったのです。そもそも、夫の考えや気持ちを知ろうとしたことがあっただろうか…。自分でもほとほと嫌になるほど、自我の強い私でした。
だからこそ、真剣に祈願しました。今まで考えたこともなかった、夫の行動の裏にあるもの。「その心を理解したい」「思いを受け止めたい」と。それだけで、不思議と感情的になることが減っていきました。経済的に苦しい時も、「まずは考えを聞いてみよう」と思えます。口数の少ない夫ですが、私が「どうしようか」と尋ね、返事を待ちさえすれば、ちゃんと「そうやな」「こうしようか」と返してくれました。
次第に、夫の方からも、「子供の学費はどうなってる?」などと、声を掛けてくれるようになりました。そんな夫は、本当に頼もしい存在です! 子供のことだけでなく、私の気持ちまで考えてくれるのです。そうしたことにも気付かずに、理想の「夫像」を押し付けていたと、あらためて反省。夫婦が本心から向き合えば、問題が起きても、これほど心強くいられるのだと痛感しました。
「有限」の時間を大切に
先日、ふと気が付きました。夫と一緒になったから、私は自分を見詰め、生き方を変えることができたのだと。でも、その夫と夫婦でいられる時間は「有限」です。いとおしさが込み上げて、「パパが一番大事だよ」と伝えると、夫は照れて笑っていました。そうやって、自分の思いを素直に伝えられる今が、本当に仕合せ。夫婦の絆も深まっていることを感じ、心が満たされていきます。「やっぱり“この人”だった」と、神に感謝でいっぱいです。
「教え」に気付きを得て
祈願で実体を修正するほど
愛に生きる心が芽吹く
「教え」を
人生の支えに「生きる」ほど
感謝の思いが 広がり 深まり
人・物との出会いを生かす
愛深い人(存在)と成ってゆく
『真実の光・神示 令和4年版』133ページ