(愛媛県MH/40代女性/主婦)
体に不調を感じた、昨年の春。初期の子宮体がんが見つかりました。「手術をすれば大丈夫」。医師の言葉に安心し、手術前日に転移を告げられた際も、落ち着いて受け止められました。しかし、術後の診察で、「次は抗がん剤治療を」と言われた途端、どっと不安が押し寄せたのです。もともと心配性の私です。頭の中は「どうしよう。怖い」がぐるぐる。食事が喉を通らず、夜も眠れなくなりました。
言葉にして伝えることから
私の姿が見えたかのように、連絡役の係さんが偉光会館に誘ってくれました。そこで聞いた、「夫婦の心を重ねることが大切」という言葉。「え? 病気なのに夫婦?」。けれど、妙に心に残ったのです。入院中は、教会図書を開きながら、自分を振り返っていました。「夫婦なんだから、言わなくても分かって」と、夫に求めるだけだった私。気付いてもらえないといら立って、態度もキツくなって…。イライラが呼び込んだ幾つものストレスや、自分本位な生き方が、病を引き寄せていたと思いました。
だから、退院後は、「ちゃんと話をする」ことから意識。思い切って、「きょうはしんどくて」と伝えると、「僕がやるから寝よっていいよ」。こんなことを言ってくれるなんて! それに私が正直に話していると、夫も「腰が痛いけん」などと教えてくれます。「じゃあ私がするわ」。今までにない会話がたくさんできて、支え、補い合うほど、不安が薄れていくのを感じました。「夫婦の心を重ねる」意味を実感しながら、抗がん剤治療を終えられたのです。
支えとなった「家族」の存在
それからは、月に一度の検診になったものの、今年の春、肝臓に影が二つ見つかりました。「再発かもしれない」と聞いて募る不安。しかも私は、検査で使うMRIが大の苦手です。「どうしよう、やっぱり怖い」不安の渦が生まれそうになった時、ふと、家族の顔が目に入りました。夫も娘も私を案じ、「怖くないけん、大丈夫!」と懸命に励ましてくれています。「これじゃ駄目。家族のためにも頑張りたい」はっとして、もう一度祈願。すると、気持ちがしゃんとするのが分かりました。
この日から、私の心は落ち着いていきました。心に太い軸ができたようで、驚くほどいつもどおりに過ごせます。穏やかな私を見て、「良かったね」と安心したように笑う家族。その姿をうれしく思いました。
病を通してつかんだもの
何度かの検査の結果、肝臓の影の一つは消えて、一つは良性と分かりました。「まれに、こういうことがあります」医師の言葉に、ご守護の中の自分を確信しています。病はつらかったけれど、家族との会話が増え、関わりが深まり、“本当に大切なもの”が、はっきりと見えてきた今。毎日が生きやすくなったと感じるのです。「がんに感謝だな」そう思える奇跡を頂いています。
「教え」に気付きを得て
「真理」に生きる家庭を築く
努力をする
自然と
家族の気持ちは一つに重なり
互いに思いを語る会話が増える
運命に重なる心の動きが取れて
病気 事故・災難が消えてゆく
家族一人一人の心は常に安定し
不安に迷う思いは起こらない
『真実の光・神示 令和4年版』71ページ