No. 1498

隣家との“トラブル”から
さらに深まった家族の絆

(岩手県SM/40代女性/主婦) 

今のアパートに転居して、4カ月ほどたった頃。突然、大家さんから連絡がありました。「隣に住んでいる方が『子供の声がうるさい』と言っています」。確かに前日はクリスマスイブで、小学生の息子2人も遅くまで起きていました。騒いではいないけれど、話し声が響いたのかもしれない。「廊下では小声で話そう」「みんなで気を付けようね」と、家族で話し合ったのですが…。 

それからも、苦情はやみません。夫の仕事柄、あちこちのアパートで暮らしてきた私たち。こんなことは初めてでした。だんだんと子供を注意することが増え、隣家に対しても責める心がムクムク。ともすれば負の方向へ流れる心に、葛藤する日々でした。 

解決の糸口は自分の「心」に

その思いを祈願するうちに、「まずは自分の心を立て直そう」と、気持ちが切り替わっていきました。神は常々、「仕合せの基は和のある家庭」と教えてくださいます。中でも、基本となるのは「夫婦」。そこから振り返っていくと、見逃していた“心の動き”に気が付きました。 

夫は優しい人ですが、普段から言葉が荒くなることが。私には、「もう少し言い方を変えてほしい…」という気持ちがありました。子供を思って叱る夫を、「そんな言い方しないで」と私が指摘することも。“家族の心をつなぐ”役割の「妻」として、この心ではいけないと気付いたのです。

重ねて祈願する中で、自然と家族への関わりが変わっていきました。夫がどれほど息子たちを思っているか、その「気持ち」を感じたからです。「もうテレビ消せ!」と叱った時、子供には、「寝る時間だからね。パパは心配してるんだよ」。夫には「これ以上強く言うと泣いちゃうよ」。素直にうなずく息子。言葉を抑える夫。「こうしてほしい」と求める前に、私にもできることがあったのです。 

「和のある家庭」を夫婦で実感

そうしていると、なぜか苦情はありません。ある時、夫が言ってくれました。「『家族仲良く過ごしなさい』ってことだったんだよ」と。確かに、連絡が来るのは、決まって家族の和が乱れたときでした。「和のある家庭には、事故・災難が遠のいていく」ことを夫婦で実感。当初の葛藤はきれいに消えて、感謝で受け止められていることも、奇跡だと思いました。 

その後も隣人とは、いつもどおりに挨拶を交わし、一緒に雪かきをする機会も。そして、今春には転居されていきました。 

受け継いだ生き方を我が子へ

時々、思い返します。もしこの出来事がなかったら、私はどうしていただろう…。自分を振り返ることなく、夫に言いたい放題だったかもしれません。神の教えがあったから、一見困った出来事が、家族の縁を深める機会となりました。 

もともとは、心配性で、細かいことが気になる性格の私。5度も転勤、引っ越しをしましたが、ご守護の中、どの土地にもなじみ、不思議と良い思い出ばかりが残っています。見えない「心」を大切にする生き方を、一番に私に教えてくれたのは父母でした。「両親の子供で良かった」。心に込み上げる喜びを、今度は“私たち”が我が子に味わわせてあげられるように。その思いを強くしています。 

家庭の価値(真理)をよくよく悟り
 「教え」に生きて
   家族の関わりを深める努力が必要
 「教え」が家族の心を一つに重ね
    補い 支え合って「生きる」
            家庭をつくる
「家庭の姿(真理)」を知って
 家族で「教え」に生きる家庭をつくる
 事故 災難のない家庭をつくる
             極意と申す

『真実の光・神示 令和2年版』60ページ(中略あり)