No. 1464

苦しさの原因は抱え込む心
仕事も介護も人に頼れたら

(福岡県MW/50代女性/会社員) 

親子二人きりの生活の中、認知症が進む母を置いて、私は仕事へ。疲れて帰宅すると、家の中は荒れ放題、掃除や食事の準備など、やることが山盛りです。だから、母が言うことを聞いてくれないと、つい「いいかげんにして!」。私が当たれば、母も激情。心身ともに疲れ果て、いっそ「もう無理!」と投げ出したい。出口の見えないトンネルを一人で歩いている、そんな心境だったのです。 

自分の思いを伝えてみると

私は、幼い頃から自分の思いを言えず、人に甘えることも、頼ることもできない性格でした。それが、つらさを祈願するうち、周りに思いを伝えたい気持ちに。教会の職員に話して勧められたのは、毎日神示を学ぶこと。実行してみると、現実は何も変わらないのに不安が取れ、「頑張るしかない」と気持ちが前に向いていきました。 

ケアマネジャーにも頼れたら、介護サービスを受けられるように。数カ月後には、無理と言われていた施設への入所も決定。母も施設になじんで、全てがとんとん拍子に進んでいったのです。 

素直に神を頼るほど…

ほっとしたのもつかの間、今度は、私に胃がんの疑いが。その頃、教会から届いた手紙にあった神示の一節が、妙に心に響きました。「一日一日の命を大切に」「『思い』を神は受け止め 皆の心(人生)を 悔いなきもの(時代)へと 導き 守る」毎朝読んで、神を素直に信じて、頼って。祈願するにつれ、「絶対に大丈夫」と勇気が湧き、穏やかな心で過ごせるように変わっていったのです。 

検査の結果は「異常なし」。母も胃がんを患ったことを思うと、本来は私も同じ道を歩んでいたはず。神に救っていただいた…。何があっても私には神が一緒、そうした安心感が深まりました。 

自我の強さから開放されて

神示を学び始めてから、どんどん変わっていく私の心。職場でパソコンを使いこなせずに迷惑を掛けた時は、退職した方が…と思いました。しかし、「努力できる自分になりたい」と祈願し、勇気を振り絞って同僚に聞いたところ、誰もが優しく教えてくれたのです。徐々に使いこなせるようになり、役に立ちたい意欲が一層増しました。 

今までなら、周りに相談せず、でも「頑張らねば…」と一人で苦しんでいたでしょう。この自我の強さが、自分自身を苦しめていたのです。介護でも、仕事でも、「もっと人と支え合えばいい」。自分の感じ方が変わり、そこに確かな成果が現れて、生きる自信が持てました。

生きることが楽しく

神示を読んでいると、「相手は変わらないから、自分が変わろう」と自然に思えたり、大変なときも「生きているからこそ味わえる」と感謝できたり。無理も、我慢もない日々はすごく楽で、心も体も軽いです。心の安定の大切さを身をもって知り、地獄の日々から大きく一変。「生きるって楽しい!」と実感する毎日です。 

神の教えを通して 生き方を学ぶ
 あるべき人の姿と心見えてきて
   多くの出会いに我の人生守られる
人は一人で生きてはいけない
 出会いを生かせるところに
     楽しい人生(日々)味わえる

『真実の光・神示 平成18年版』229ページ