No. 1453

長年抱き続けた夫への不満
解決の糸口が見えたら…

(熊本県AT/70代女性/主婦)

食事を作っても、残すか、食べずに置きっ放し。「ありがとう」も、「おいしい」もなく、意に沿わないと感情をあらわにする夫。「性格だから仕方ない」と思いつつも、不満や責める心がメラメラと湧いてくるのです。「どうしたら夫は変わるの?」そんな思いを抱き続けてきました。 

生き方の正しい軸が持てた

ある時、神示を読んでいると、「“夫”がどうかではない、“自分”が教えに沿って生きればいいんだ!」と気付いて、心に衝撃が。そこからです。“自分から夫に関わる”という軸が持てて、今までとは全く違う気持ちになれたのは。夫が感情的になった時も、「何を思って腹を立てているのだろう」と寄り添うことができ、心の内が見えたのです。「夫は、物忘れから勘違いしているだけなんだ」と…。見えなかったのは、「どうせこういう人だから」と勝手に思い込み、夫の気持ちを受け止める心のゆとりが、自分になかったからでした。 

早速、心のゆとりを祈願…。すると、勘違いして夫が怒っても、「私も物忘れするけん。その時は言ってね」という言葉がすっと出て、腹も立ちませんでした。しばらくして夫の心が落ち着くと、自分から声を掛けてくれて、温かい会話ができたのです。 

関わる気持ちが大事だと

ご飯を食べてくれないことにも、以前は、「どうせ食べないんでしょ」といった先入観や責める気持ちしかありませんでした。それが、「これ、好かんかったね?」と、どこまでも夫に寄り添えると不満になりません。ふと、食事の支度を渋々していた自分に気付いて、「おいしく食べてもらいたい」と思いを込めて作るように。すると、徐々に夫が残さなくなりました。そもそも残す原因は、夫にかける思いの薄さ…だったのかもしれません。 

不思議なことに、私が関わると夫も関わってくれるのです。一人で暮らす高齢の兄の世話に通う私に、「一人でばたばたしよっと体壊すぞ」といった気遣いも。陰で、協力してもらえるように息子に声を掛けるなど、いろいろ考えてくれていました。家族思いの人なのに、私は、不満が大きくて、優しさが全然見えていませんでした。 

家族への感謝がいっぱいに

最近は、どこに行くにも夫婦で出掛け、毎日たくさん会話をしています。夫婦で一緒にできるっていいな、こんな仕合せに浸れる日が来るなんて…。知人から「穏やかな顔になったね」と言われ、にこやかな笑顔を返す夫。その姿にも、うれしさが込み上げます。 

かつては、息子にも、「こうあってほしい」と不満ばかり。それが、心にゆとりが持てたら、兄から引き継いだ農業を頑張ってくれるおかげで、おいしいご飯や旬の物を口にできると、感謝が込み上げました。 

人生で出会えた家族との縁を大事にして、もっと感謝し合い、信頼し合える間柄になりたい。まずは私自身が愛ある人になるのが、今の目標です。

「教え」に生きる人間は必ず
    奉仕に生きて
        家族を守る心が芽吹く
 家族を守るために
  ますます 気持ちは家族を気遣い
         家族の心に寄り添う
 自然と
   愛情が家族の心を一つにまとめ
  家族のために「生きる」人間と
             成ってゆく

(令和6年5月15日 信者心の道勉強会『友輪』342号6ページ)