No. 1452

言葉と態度が威圧的な夫が
「優しい人」になった理由

(新潟県MK/70代女性/主婦)

もっと優しい言葉を使ってほしい…。夫の言葉や態度は、威圧的なのです。「教会に行こう」と誘うと、「いちいち言われなくても、自分の予定で行くよ!」。工夫して作ったご飯も、「満足するような食事を作るのが、おまえの仕事だろう!」。たったひと言でいい、「おいしい」と言ってくれたらどんなにうれしいか…。でも、私が我慢して平穏に過ごせるなら、それで十分。自分の気持ちを抑えるのが、円満に過ごす最良の方法でした。 

初めて考えた「相手の気持ち」 

しかし、思いは心の中にしこりのように残るものです。それを祈願し、神の教えも学ぶ毎日。ひょんなことから、全てが変わっていきました。「夫はどんなときにムッとするのだろう」と、初めて考えたのです。

夫に何か言われて、「ちょっと待って。これを先にやってから」と言うと、ムッとした表情。「こうしようよ!」と言うと、またまたムッ。「私って、自分の思いが強く出過ぎていた?」夫の言動が威圧的になる原因がここにあった!と気付いたのです。

「今やるね。でも、間違っちゃうといけないから、これを先にやってもいい?」と言うと、夫は受け止めてくれました。私も我慢していないし、心のしこりはゼロ。ちょっとした言い方の違いですが、ほんの少し夫の気持ちを考えてみただけで、自然とそういう言葉が出ていました。

「どんな心で」を軸に据えて 

「大切なのは何をしたかではなく、どんな心でしたか」という神の教えが、私の中に深く残りました。「おいしい」という言葉にこだわらなくても、夫が「おいしい」と、心から感じてくれるご飯を作りたい。そう祈願するようになったら、夫が変わってきました。毎食残さずペロリと平らげて、食後に「あ~!」とひと言。その声が何とも満足そうで! 私には「うまかった」の言葉に聞こえました。 

最近は、「おまえ、どうする?」と私の気持ちを聞いてくれることが増え、気候がいい日には、「飯でも食いに行く?」とお誘いまで。先日は、「自分が先に死んだら、おまえは施設に入ったりせず、この家にずっと住めるように、息子たちに話してあるから」と。言葉数は多くないけれど、心根がとても優しい夫。私の心が、そこに気付けるように変わったのかもしれません。 

これからも、神の教えで自分の心をもっと柔らかく、強くしていこうと思います。いつの間にか、家の中が居心地の良い環境に変わっていくのですから。 

広く大きな心になって
        我が姿見詰めてごらん
 見えて 心立て直すところに
   皆の人生 多くの愛に生きられる
相手の気持ち 抑えてはいけない
 心広く 大きくなって
        思いを受け止めるべし
 ――人は 受け入れられるほどに
        心開き 愛を返す――
 「真理」悟りて 出会いに感謝
         丸い心で生きるべし

『真実の光・神示 平成18年版』27ページ(中略あり)